こんにちは。暮らしっく不動産の徳留です。
街を歩いていて気になるといえば電柱。
ただでさえ細い歩道に電柱が太々しく立たれていると自転車や歩行者の邪魔になります。
そしてはりめぐらされた電線で空が狭く感じる。
そんな景観は美しくない!
と思っていたら、国土交通省は少しずつ電線を地下に埋めるプロジェクトを進めているようです。
景観を壊す電柱
これは下北沢の商店街の風景。電線が空にはりめぐらされ、なんだか狭苦しい印象を与えます。
この狭苦しさがこの街の魅力ともいえますが。。。
これは田端の住宅街の街並み。夕日を撮影しようとしたのですが、どの角度から撮影しても電線が入ってしまう。邪魔以外のなにものでもないです。
災害時にも邪魔になる
出典:国土交通省http://www.mlit.go.jp/road/road/traffic/chicyuka/photo/chi_04.html
災害時にこのように電柱が倒れていると緊急車両の通行の妨げになります。
電柱の無い街並み
電線を見事地中に埋めた田町の駅前。電線がはりめぐらされていないので、すっきりしていますね。
こちらは大阪の梅田駅付近。写真の撮り方で街路樹と街灯が邪魔していますが、電柱の無い街並みです。
無電柱化はどの程度進んでいるのか?
国土交通省のホームページを見ると、無電柱化プロジェクトのページがあります。
http://www.mlit.go.jp/road/road/traffic/chicyuka/index.html
出典:国土交通省http://www.mlit.go.jp/road/road/traffic/chicyuka/chi_13_02.html
上記のデータは都道府県別の無電柱化率をグラフにしたものです。
一番無電柱化が進んでいる東京ですら5%に届かないといった具合です。整備されているのは主要駅の駅前のみと思われます。
出典:国土交通省http://www.mlit.go.jp/road/road/traffic/chicyuka/chi_13_02.html
政令市別に見ても23区で7%程度。続いて大阪、名古屋、福岡と続きます。
地中化の方法
出典:国土交通省http://www.mlit.go.jp/road/road/traffic/chicyuka/chi_14.html
時代がくだるにつれて地中化する場合の必要容積が小さくなってきているのがわかります。
以前は道路幅が大きな大規模商業地域でしか埋められなかったのですが、今では商業系地域でも埋められる程度には技術進歩がなされていることがわかります。
さいごに
災害の面から見ても、都市空間の景観からいっても、歩道のバリアフリーという意味でも大事な無電柱化計画。
もう少し技術進歩しないと整備は進まなさそうですね。
1日でも早くそういう日がくることを願いたいと思います。
それでは!!