こんにちは。暮らしっく不動産ブログ担当の徳留です。

今日は物件選びについて考えてみたいと思います。
暮らしっく不動産に最近スタッフとして入ったという話を友人などにしますと、


"今度引っ越そうと思ってるんだよね。おれの物件探してよ。"

なんて会話をするようになりました。
探すのは大いに構わないのですが、あまりにもざっくりしすぎて困る場合もありますので、お互いがスムーズに物件探しができるポイントをいくつかご紹介します。
題して、"不動産屋とのミスマッチを防ごう"


不動産屋としてスムーズに進められる条件提示例

不動産屋が部屋を探す時には多くの場合、業者用のデータベースにアクセスして部屋を探します。
きっとみなさんの業界や会社も業者用データベースを持っていると思うのですが、それと同じです。
データベースにヒットする物件の数というのは条件によってかなり差があります。
当たり前ですが条件を曖昧にしておけばかなりの数がヒットします。

ですが少しでも好みに近い物件情報だけが欲しいという人は最低限の必須の条件を相手の不動産屋に伝えておくべきです。探す側として考えた時に、事前に教えていただけるとスムーズだなと感じる情報は下記のようなもの。
  1. 住みたい街の名前、もしくは駅名→場所によって当然家賃相場が異なるため
  2. 最寄駅から自宅までの徒歩分数→1分多くするだけで物件数が増えることもあります
  3. 希望の間取り(ワンルーム、1K、2Kとか)→部屋数が多いほうが当然家賃は上がります
  4. 管理費込みの希望家賃→賃料はシビアに決められています
  5. 築年数(?年以内とか)→新耐震と旧耐震の切り替わりは1981年です
  6. 構造→RC構造が人気ですがRCもピンきりです。高級な木造のほうがいい場合もあります。
  7. 設備系(風呂トイレ別とか、エアコンの有無、室内洗濯機置場有無etc)
  8. 引越しの希望時期→多くの場合、賃料は申込みをしてから2から3週間で発生します。
  9. 住居予定人数→1人入居の物件に2人入居してはいけません。
  10. 性別→"女性のみ可"なんて物件もあります。

困ってしまうパターンは次で説明しますね。

希望条件がエリアのみ

店頭でヒアリングしながら要望をまとめていく場合は別ですが、昨今はメールや、友達であればLINEで物件依頼がきたりもします。
そこで希望条件書いてくれと言うと、
"おぉー、ありがとう、高田馬場らへんで探しといて"
という文章と共に緩いスタンプが送られてきたりもします。
ちなみにですが、前述の不動産屋専用の物件検索システムで検索してみると、"高田馬場"というエリアで賃貸を検索するとこの記事を執筆している時点(2015/11/6の夕方)で948件ヒットします。

最寄駅から自宅までの徒歩分数

まだまだ絞る余地があるので、希望の分数を入れてみましょう。
これは我慢できる分数は人によって様々ですが、駅から遠いほうが、家賃も下がる傾向にあります。
先ほどのシステムに徒歩10分の検索条件を入れてみます。
948件が659件になりました。

希望の間取り

まだまだ多いですね。絞りましょう。
間取りを入れてませんね。場所ごとに家賃相場というものがありますが、地方なんかにいくと9DKで4万円の一戸建て(築年数不明で増築を繰り返してるようなやつ)なんかもあったりしますが、東京ではまず無理ですね。
ここでは一人暮らしを想定して1Kにしてみます。
659件が264件になりました。

希望家賃

どんどん絞り込んでいきましょう。続いては家賃です。
年収の1/3に家賃はおさえたほうがいいなんて話もよく聞きます。(手取りではなく税引前の金額です。)
家賃の負担は思いの外大きいので、きちんと考えて算出しましょう。
ここでは会社に慣れてきた三年目ぐらいのサラリーマンを想定して、8万円の家賃を設定してみます。
264件が114件になりました。

築年数

物件を見て回るにはまだまだ非現実的な物件数ですね。
もう少し絞りましょう。
築年数で絞ってみます。30年以上たった物件でも内装リフォームしてとても綺麗な物件もありますが少しでも築浅のものを!という方が多いのも事実。ここでは築10年の条件を入力します。
114件が9件になりました。
おぉー、現実的。

構造

これも好き嫌いに部類ですが、構造も希望条件に入れてみましょう。
構造だけで遮音性の優劣がつけられるものでもないですが、ここではRCにしてみます。
9件が7件になりました。

ここまでくるとだいぶ決められそうですね。
このほかにも面積、設備の有無etcを入れるともっと細く絞れます。
それだけ細く条件設定してない場合は、駅から自宅までの距離を離してたり、
家賃を上げてみたりとチューニングをして希望に近い物件を探していきます。

最後に

優先順位をつけてご希望を言っていただけるとお客様とお店側のミスマッチも減らせると思います。
例で出した高田馬場だけでもかなりの物件数がありますから、曖昧なイメージだけで不動産屋に行くと、不動産屋さんに都合のいい物件を提示されてしまう可能性も増えてしまいます。

大事なのは相場に合った"軸"を持つことです