こんにちは。ライターの鞍田です。

今回は、フラワースタイリストのNaomiさんに「花の飾り方」についてレクチャーしてもらいました。

花を窓辺やテーブルに飾ると、味気ない空間が華やぐだけでなく、毎日の暮らしにちょっとした余裕が生まれます。
花にはリフレッシュ効果やリラックス効果があるため、不安で落ち込む、やる気が出ない、イライラするなどの緊張や不安を和らげてくれるとも言われています。

我が家もできるだけ花を絶やさないように心がけています。忙しくて手入れができないときもありますが、そういうときこそ花を飾ることをおすすめします。
時間がないとき、人はアクセルを強く踏みがちですが、花を愛でることで少しブレーキがかかり、心に余裕が持てるからです。
また「花を飾るなら、キレイな部屋にしておきたい」という気持ちが生まれ、せめて花のまわりだけでも片づけたいと思うように。生花がないときはドライフラワーを飾っておき、いつでも花を飾れる空間をキープしています。ドライフラワーについては、次回くわしくご紹介します。

そんな暮らしを豊かにしてくれる花ですが、うまく飾るにはルールがあります。たくさんの花や凝ったアレンジは必要ありません。

ここでは、さりげなくおしゃれに花を飾るための基本ルールについて紹介していきます。

鞍田恵子(エディター/ライター)

人物紹介:鞍田恵子(エディター/ライター)
ランジェリー専門誌、メンズストリートファッション誌の編集を経て、2002年に独立。
現在は、インテリア、ハンドメイド、ライフスタイル系の雑誌、
ムック、書籍を中心に、編集、ライター、企画、構成、ディレクションなどを行っている。
http://blanc-factory.com

目次

1.まずは一輪の花から始めよう

花を飾りたいけど、凝ったアレンジはできないし、どんな花器に生けたらいいのかわからないという人も多いはず。
そこでおすすめなのが、簡単に部屋の雰囲気を華やかにする一輪挿し。部屋にたった一輪の花があるだけで、気分がリフレッシュして心に余裕が持てるようになります。

一輪挿しのポイントは、花と花器のバランス。大輪の花は一輪でも絵になりますが、花が大きい分、安定感のある花器を選ぶ必要があります。花の長さは「花は花器の1.5倍」を目安に、少しずつ茎をカットしていきましょう。

一輪挿しにしやすい花は、アンスリウムやケイトウなど、葉のない(少ない)花。一年中手に入りやすいガーベラもおすすめです。無造作に生けた花も、高さを変えて並べると、リズムが生まれ、洗練された印象になります。

2.花器選びとブーケの飾り方

おしゃれな花器は、置いておくだけでインテリアのアクセントになります。
しかし、「見た目はおしゃれだけど、うまく生けられない」なんてことはありませんか? 口の広い花器は、少ない花を生けると花がバラバラになって形よくまとまりません。

使い勝手を考えたら、底が広く口が狭い花器を選ぶのがおすすめ。

安定感があり、生けた花が広がりすぎず、立ちすぎないので、ちょうどいい位置に収まってくれます。

ブーケを例にとるとわかりやすいかもしれません。
底が広く口が狭い花器は、ブーケをそのまま生けるだけでOKなのに対し、口の広い花器に生けたブーケは、安定感がなく位置が定まりません。
かといってブーケをバラしてしまうと、まとまりがなくなってせっかくのアレンジが台無しです。

花器を買うなら、見た目だけでなく、生けやすさも考えて選びましょう。

口の広い花器は、量の多い花や枝やツタを使ったアレンジに向いています。
少ない花を飾るなら、重心を低くして、広がりを出すのがポイントです。この場合、花器の中にミスカンサスを入れることで重心を低くしています。

空間をうまく使うことが重要なので、上級者向けのアレンジですが、これをマスターすれば、花を飾る暮らしがもっと楽しくなるはずです。

3.空き瓶を再利用

捨てようと思っていた調味料やドリンクの空き瓶。ラベルを剥がせば立派な花器になるものも! 
ここで使っているオリーブオイルの瓶は、ラベルを剥がすだけでぽってりしたかわいい形ですが、味気ない空き瓶も、シールを貼ったり、麻ひもやワイヤーで吊るしたり、おしゃれに変身させるリメイク方法はたくさんあります。
栄養ドリンクや薬の空き瓶など、褐色のものを使えば、アンティークっぽい雰囲気を出すこともできます。


ラベルを剥がすだけで、シンプルでどんな花でも合わせやすく、花の邪魔にならないおしゃれな花器に。
口が狭いので、一輪挿しでもサマになります。茎を短めにカットすれば、ミニブーケも簡単にバランスよく生けられます。

まとめ

まとめると、

  • 一輪挿しで部屋を華やかにイメチェン
  • 花器は底が広く口が狭いものが使い勝手よし
  • 空き瓶を花器にリメイク

この3つのポイントをご紹介しました。

仕事帰りに花屋に寄って一輪の花を買って帰る。そんな花のある暮らしを始めてみませんか? 
野に咲く花を空き瓶に生けるだけでも十分です。

花を選び、花器に生け、水を替える時間が日々の暮らしを特別なものにしてくれるでしょう。

次回は、ちょっとステップアップした花の飾り方とドライフラワーについてご紹介します。