実家が空き家になったらどうする?
その時が訪れないとなかなか話し合う機会もなく、そうなってから考える人がほとんどだと思います。
アットホームが今回こんなアンケートをやっていました。
―30 代・40 代男女に聞く"もし実家が空き家になったら"調査―
http://athome-inc.jp/pdf/questionnaire/15090801.pdf
実家が空き家になった時にどうしたいですか?という質問に対しての、回答結果がこちら。
(出典 2015年9月8日 アットホーム調べ)
ほとんど人が「売る」を考えているようです。
暮らしっく不動産でも、最近相続関係の相談を受けることがあります。
「実家が空き家になった」という相談は増えてきています。
不動産屋的には売ったほうが利益になるので、「売ったほうがいいですよ!」と言いたいところでもありますが、実際には違います。
場所によっては、貸した方が良い結果になることもあります。
売るパターン、貸すパターン、住むパターンなどを具体的な数字で出して考え、分かったうえで選択するのが良いと考えています。
この時大事なのは具体的な数字です。
1. 売る場合
売ったらいくらくらいになるのか、近隣相場や成約事例を見せてもらう。
それから不動産は売るといろいろな手数料、税金が掛かります。
最終的な手取りがいくら位になるのか、ここまで資産しましょう。
数年後に売るという考え方もあると思います。
未来の数字はあくまで試算ですが、過去の成約データなどから計算することもできます。
2. 貸す場合
貸したらいくらになるのか、相場を調べましょう。
ある程度の不動産屋であればすぐに調べられます。
貸す場合はある程度、リフォームなどが必要になることもあります。
この辺りを含めて5年、10年、など少し長い期間保有した場合の収益計算をしましょう。
貸すと売れない、と考える人もいると思いますが、貸してても不動産は売ることが出来ます。
数年後に売ると考える人は、ある期間は貸すのもありだと思います。
3. 住む
自分、あるいは家族などが住むという考え方もあります。
住む場合で、今ある住まいを処分して住むというケースもあります。
この場合は、移り住む不動産の資産価値、耐久年数、今後の修繕なども考えましょう。
せっかく移り住んだのに、また引越ししなくてはならなくなった、というのであればいろいろ大変です。
具体的な数字を見て、自分で判断!
こういうケース普通に不動産屋に相談しに行く人が多いと思いますが、これは結構危険だったりもします。
不動産屋は「売る」のが一番利益が上がることから、「売りましょう!売りましょう!」となるケースが多いと思います。
「貸す」「住む」を全く提案して来ない場合は要注意。
不動産は大きな試算です。
具体的なを数字を出して、しっかりと判断するのが良いと思います。