こんにちは暮らしっく不動産の門傳です。
シルバーウィークも終わりました。 みなさんどんな連休でしたでしょうか?
ぼくは仕事だったので、この分どこかで休みを取りたいなーと思っています。
今日は「家を買う」ことについて少し考えていきたと思います。
「賃貸か、持ち家か。」
これは永遠のテーマだったりします。
参考になるブログもいくつかあげて解説していきたいと思います。
新築って本当にいいの?
「家を買うのは新築がいい!」
こう思っている人も多いと思います。
最近、暮らしっく不動産でも家を買う相談も増えてきていていろいろな話しを聞きます。
話しを聞くと、まずほとんど人が「新築がいい!」というイメージを持っています。
最近は景気が上向いている関係もあってか、住宅ローンが通りやすくなっている傾向です。
多少無理なローン計画でも、お金を貸してくれる」という状況です。
こういった背景もあり「ちょっと無理してでも、新築(もしくは新しい)を買う」と考える人が多いようです。
少しでも高い物件を買ってもらった方が手数料も良いので、不動産屋はどんどん高い物件を進めます。
高い物件の方が、もちろん魅力的です。
不動産屋はローンを組めてしまえばOKなんです。その後の支払いのことなんていません。 責任もないので。
しかしこれが後々の人生を狂わすことに...。
一生住むと思って家を買う人がほとんどかと思いますが、案外一生住まなかったりするものです。
「新築完売!」となったマンションでも、数年後から必ず売りが出てきます。
仕事の都合、家族の都合で引越しをしなければいけなくなる人が出てくるということです。
未来のことはわかりません。
なので、新築よりも資産価値を考えて不動産を選ぶべきだと思っています。
将来と住宅ローンの利子を考えて
先日、ヤフーニュースで取り上げられていた記事です。
将来は4割が「空き家」になって日本が荒れ果てる
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150922-00010000-shincho-soci&p=1
日本の住宅供給過剰、人口減少について書かれています。
「ヨーロッパでは"住宅需要"や"住宅建設見込み"といった要素を考慮し、むこう10年ほどの大まかなプランをたてた上で、税制や法制度などを整備します。ところが日本では、市場がコントロールされないまま、需要がないのに住宅が新築されつづけています。現在の日本にふさわしい住宅着工数を欧州式に計算すると、年間35万戸ほどですが、現実には、その倍近い数が新築されています」
これは充分に考えておくべきことだと思います。
買ってもドーンと資産価値が落ちることも充分ありえるということです。
次はライフネット生命 出口社長のブログ。
日本の世帯構造は一人暮らしが主流 ~公共住宅はすべてコレクティブハウスに~
(デグチがWatch ライフネット生命 出口さんのブログ)
http://blog.livedoor.jp/deguchiharuaki/archives/40125754.html
まず、これだけ世界の経済・金融情勢が不確実性を増している中で、長期の借入を行い、いわば人生をフィックスしてしまうことの是非の問題がある。
(「10年以上のローンはだめです」という人気コラムがあった)。
家を買うということは、大きなリスクでもあります。
すぐに売却出来ればいいけど、うまく売却出来ないと余分に借金を背負ってしまうことにもなります。
ここで取り上げられているチキリさんのブログも興味深いです。
10年以上のローンはだめです(チキリンさんのブログ)
http://d.hatena.ne.jp/Chikirin/20091016
ご参考までに3000万円を 2%の利率、35年返済で借りると、利子総額は1200万円弱です。
ボーナス払いにするともっと多いです。変動ローンで途中で利率がアップすると、さらに増えます。この1200万円は、不動産の対価として払う額ではありません。不動産の値段は"元本合計+頭金"です。不動産とは別に「お金を貸して貰うことの対価として、銀行に払う額」が利子総額です。つまりこの1200万円は"銀行の収入"です。
あなたには1200万円もの大金を、不動産(家)にたいしてではなく、"お金を借りるための対価"として銀行に払う経済力がありますか?利子分の1200万円を稼ぐのに、あなたの手取りで何ヶ月(何年)かかりますか?
3,000万円のローンは、3,000万円だけでなく、利子も払います。
当たり前のことですが、この部分がわからないような宣伝だったり、契約だったり、世の中だったります。
日本政府は結構昔から「持ち家政策」です。
「家を買え!買え!」と進めています。
また世の中の広告も「家を買うと幸せ?♪」的な広告が目立ちます。
(家の広告は広告費も高いので、広告業界も美味しい。 なので、よく目立ちます)
家を買うのは悪いことではないのですが、無理の無い範囲で、いろいろなことをしっかり理解した上で買うべきだと思います。
次回はもう少し掘り下げて解説していきたいと思います。