不動産偽装はあるのか?
世間を賑わせる「食品偽装」ニュース。
今日、メニュー偽装で初めて処分が下されました。
一流ホテルをはじめ大手チェーン店など多くのレストランが、偽装をしていたということです。
食品業界のモラルにあきれるばかりです。
不動産業界も偽装はあるんじゃないのか?という質問を受けたりするので、今日はそのことについて少し書いていきたいと思います。
1. 礼金の上乗せ
不動産業においての表示偽装について、「一部の業者はやっている」いうのが正直な回答です。
一部具体例を上げてみると、賃貸での「礼金の偽装」があります。
礼金「上乗せ」「のっけ」という行為です。
本当は1ヶ月の礼金を2ヶ月と書き換えて、表示を偽装している不動産屋が存在するのです。
「そんなことが許されるのか!?」と思われる方もいると思うのですが、もちろん許される行為ではありません。
しかし業者同士が裏で口合わせすれば出来てしまうんです。
業者用の募集図面で「礼金上乗せ可」「のっけ可」と書いてある物件がそのようなものです。
この図面は業者用なので、消費者は見ることが出来ません。
下の募集図面がそのような物件です。
(実際に中央線のどこかの不動産屋で募集されていた物件です)
上乗せされた料金は不動産屋さんの懐に入っていきます。
例えるなら本当は10,000円の商品を、値段を知らないお客さんに20,000円で売りつけたりするようなものです。
そう、ぼったくり。
はっきり言って詐欺行為です。
ひどい話ですが、そんな話が存在するのです。
うちはそんなことはやりませんが、時々「礼金上乗せしてもいいですか?」と吹っかけてくる業者さんがいらっしゃいます。
先日は大学生生協指定店の不動産屋さんからそんな話しを受けました...。
よくそんな詐欺行為を平気で出来るな、と呆れるばかりです。
不動産業界では、このような直接の表示偽装の他に「情報を囲い込んだり」「消費者の不利益で業者が特をしたり」と、一般社会からは考えられない慣習が根強く残っています。
騙そうと思えばいくらでも騙せてしまうこの世界。 モラルを大事にいきたいですよね。
2. 一番多いケース
礼金上乗せで一番多いケースが、礼金ゼロの物件を「1ヶ月」とする手口です。
最近は「礼金1ヶ月」が相場なので、普通かなと見過ごしてしまう点でもあります。
契約予定の物件については、契約前、申込前にもう一度調べましょう。
しれっと詐欺行為をする不動産は、少なからず存在します。
3. 正しい礼金なのか調べる方法
今はインターネットに多くの物件情報が載っているので、ここで事前に調べておくことを強くお勧めします。
最近は、インターネットにほぼ全ての物件が掲載されています。
「おかしいな?」と思ったらすぐにインターネットで調べてみましょう。
(おかしくなくても、インターネットでの情報収集は必ずやりましょう)
礼金が上乗せされている事実を見つけた場合、その不動産屋との取引はすぐに辞めておくことを強く進めます。
そんな詐欺グループのような不動産屋と契約するなんて危なすぎます。
不動産賃貸、特に一人暮らしをはじめる人は「不動産初心者」です。
それにつけ込む悪い業者は本当に多いです。
情報弱者にならないことがとても大切です。
情報弱者にならないためにはこちらのブログを。