一人暮らしに必要な初期費用

一人暮らしに必要な初期費用について解説していきます。
不動産契約にかかる費用、引越しの費用、必要な家具の費用について不動産屋だから見える視点で解説していきたいと思います。

不動産 賃貸契約にかかる初期費用

まずは不動産についてかかる初期費用についてです。
不動産屋なので、ここは一番得意の専門分野になります。
細かく丁寧に、そして分かりやすく、解説していきます。
分かりやすく東京都内・賃貸物件の一般的な事例をあげて解説していきたいと思います。

家賃68,000円+管理費3,000円の賃貸物件に引越しが決まったと仮定しての精算書です。

335,575円。
これが不動産にかかる初期費用になります。
結構かかりますね。 
でもこれが現実です。
それでは項目について解説していきます。

敷金礼金はどのくらいが目安?

敷金1ヶ月、礼金1ヶ月。
2014年現在、東京都内の賃貸物件のほとんどがこのくらいの設定になっています。

ただ人気のある物件だったりすると、少し高いものもあります。
賃料が高かったりすると、敷金が2ヶ月だったり。人気のあるエリアの物件は、礼金が2ヶ月だったと。

基本は敷金1ヶ月、礼金1ヶ月とみておくと良いと思います。
特に一人暮らしの物件の9割は、「敷金1ヶ月、礼金1ヶ月」の設定です。

前家賃はどこまで払うの?

初期費用の中で、前もって支払う家賃を「前家賃」(まえやちん)といいます。
これは入居時期(賃料発生日)によっても違いますが、1.5ヶ月分とみておけば良いと思います。
先ほど出した参考の初期費用明細書では、10月15日が賃料発生日となっています。
これを日割り精算して、10月は31日までの分を日割り精算して賃料37,290円+管理費1,645円。
さらに前家賃として11月分を合わせて、契約の時に払う形になっています。
前家賃は1.5ヶ月分くらいが目安!

火災保険代がかかります

東京都内の賃貸物件に契約の際は、火災保険加入の義務があります。
99%の物件で、必ず入れとなっています。
保険は不動産会社指定のもので、目安となる金額は15,000円から20,000円。
契約期間は、賃貸の契約と同じで2年としているものがほとんどです。

鍵交換費用

東京都内の物件、約7割に鍵交換費用がついています。
本来は貸主が負担するところ(民法ではそうなっている)でもありますが、この辺り東京都内の物件は強気の設定です。
目安となる金額は,15,000円から20,000円ほど。
オートロックなどがある分譲タイプだったりすると30,000円と高額な場合もあります。

仲介手数料

物件を案内、契約してくれた不動産屋さんに払う手数料です。
賃料の1ヶ月分と消費税がかかります。
この物件だと賃料は68,000円なので、これに消費税(8%)で73,440円が仲介手数料としてかかります。
最近はいろいろな不動産屋が増えてきて、この仲介手数料が安いところもあります。
ただ安いのはからくりがあって、本当に安いわけではなかったりもするのですが。
これはまた別で解説していきたいと思います。

不動産賃貸の初期費用のまとめ

  1. 敷金礼金は、それぞれ1ヶ月が目安
  2. 前家賃は1.5ヶ月分が目安
  3. 火災保険は,15,000円から20,000円の2年契約
  4. 鍵交換費用の相場は15,000円くらい
  5. 仲介手数料は、賃料の1ヶ月分と消費税

この金額が不動産賃貸にかかる初期費用の目安です。
これより高かったり、安かったりする場合は、何かしらの注意が必要です。
気をつけましょう!

引越し費用

不動産屋をやっているので、引越し費用についても見る機会が多いです。
一人暮らしだとだいたい3万円から7万円というのが目安になると思います。

でもこの目安あまり参考になりません。
引越し費用は、距離や時期で大幅に変動するので注意が必要です。
特に2月3月の引越しが多い時期は、ものすごく高いです。

業者はいろいろありますが、赤帽が一番安いみたいです。
費用を抑えたいっていう人はほぼ100%ここを使ってます。

ただ赤帽さんだと、養生をやってくれなかったり、運ぶ荷物に限度があったりなど、いろいろ制約があります。
養生しないと引越しの搬入が出来ないマンションもあったりすので、この辺りは特に注意!
不動産屋の営業さんの説明不足で、引っ越しできなかった・・・っていうことも実際にありました。

引越し屋に頼むときは必ず不動産屋さんとも連携をとってコミュニケーションをとっておきましょう。

一人暮らしに必要な家具について

必要最低限なものとしてあげると、テレビ・冷蔵庫・掃除機・洗濯機・レンジ・炊飯器、こんなところでしょうか。

価格.comでざっと見てみました。

冷蔵庫2ドア(シャープ) 24,000円
テレビ(東芝のレグザ 32インチ) 31,500円
掃除機(ツインバード) 3,198円
電子レンジ(パナソニック) 9,800円
炊飯器(象印) 11,800円

それぞれ価格.com、amazonの上位にランクされているもの、故障リスクが少なく長く使えそうなものを選びました。
これよりもっと安いのもありますが、そういうのは大体すぐ壊れたりします。 
長い目で見て、安いものを選ぶのが良いとぼくは思っています。

これらを足すと、80,298円。
一般的な大型家電店で揃えるとここまでは安くないので、おおよそ10万円くらいが目安になると思います。

一人暮らしに必要な初期費用 まとめ

  1. 不動産の初期費用は、家賃の4〜5倍かかる
  2. 引越し代は、3万円から7万円。 (時期によって大幅に変動するの注意!)
  3. 家電を全く持っていないと、揃えるので10万円くらいかかる

今回の事例でみて、全く家電をを持ってなくて引越し屋頼んだと仮定すると、50万円くらいかかる計算になります。
結構かかりますね。

自分の将来もよく考えて、計画性を持って始められるのが良いと思います。
無理して実家戻りなんて、悲しすぎますもんね。
しっかりとした計画、目標を持って、人生設計をする。
何よりこれが一番大切だと思います。
一人暮らしの部屋選びに少しでも役に立てばと、ここで終わります。