目次

  1. 1. 物件はなくならない。
  2. 賃貸市場は常に動いている
  3. 募集物件の推移(2024年の繁忙期を見てみる)
  4. 焦ると損をする
  5. 2025年の物件探しを成功させる3つのポイント
  6. 結論:「物件はなくならない」

1. 物件はなくならない。

焦りすぎていませんか?それ、早すぎません?

今年もあと一ヶ月ほどとなりました。 この時期、増えてくるのは「物件がなくなるので、早く探したい!」という問い合わせ。

年明けから3月にかけては、不動産の繁忙期シーズン。引越しもピークです。人気物件はどんどん契約が決まり、選べる幅が狭くなっていくように....感じます。

でも、落ち着いてください。「物件はなくなりません」。

いや、むしろ増えるんです。(このあとに少しね) 

では見ていきましょう!

賃貸市場は常に動いている

賃貸市場って、生き物みたいなものです。人気物件が埋まる一方で、新しい物件情報がどんどん出てきます。これはいつの時代変わりません。 2025年も大きくは変わらないでしょう。 

物件が「なくなる」というより、タイミングが合わないだけなんです。

例えば、繁忙期の賃貸市場ではこんな動きが起こります。

  1. 引越しが引き起こす空室連鎖
    「人が動く」=「物件が空く」ということ。誰かが引越しするたびに、住んでいた物件が空室になります。つまり、物件探しが活発な時期だからこそ、新たな選択肢が生まれるのです。 3月の多くの人が引越します。 時期に融通がきく方であれば、4月入居が一番おすすめです。実は、良い物件を選べます。

  2. キャンセル待ちという名の逆転劇
    人気物件があっという間に埋まったとしても、キャンセルが出ることがあります。「決まってたと思ってた物件が戻ってきた!」なんてことも日常茶飯事です。特に最近電子申込システムが増えてきた影響なのか、キャンセルも多いなんて話をあっちこっちからよく聞きます。 大手さんもアンケートしていましたね。

  3. 新築物件はタイミング次第
    特に都市部では、再開発による新築物件が定期的に供給されています。完成したタイミングで募集が始まるため、繁忙期に追加されることも多いんです。 新築物件、繁忙期に合わせられるなら、やっぱり合わせますよ。

募集物件の推移(2024年の繁忙期を見てみる)

と言っても、なかなか信じられないと思いますので、実際の募集物件数を見てみましょう。

高田馬場駅、池袋駅の募集物件の推移をグラフにしてみました。

※物件条件
駅から徒歩10分以内
バス・トイレ別
時期 2023年11月から2024年6月まで
国土交通省が運営するレインズ、不動産屋が一番使っているアットホームからのデータを集計したものを暮らしっく不動産で独自にまとめたものです。

年月日 高田馬場 池袋
2023.11

356

 569
2023.12 321  514
2024.01 352  609
2024.02 500  486
2024.03 443  523

2024.04

349  600
2024.05 345  556
2024.06 293  522

変動はあるものの、なくなることはないです。

またこれはあくまでも物件であって、良い物件かどうかは別問題です。(良い物件の定義は人によって違うと思っていますので本当に焦らないことです)

焦ると損をする

「でも、早く決めないといい物件がなくなっちゃう!」と焦る気持ちはわかります。 でも、その焦りが落とし穴になることも。 条件を妥協しすぎたり、情報を十分に確認せずに契約してしまったり。後悔するくらいなら、一呼吸おいて、準備を整える方が賢明です。 

また早く決めすぎてしまうと、その分家賃も多くかかります。

少し前の記事ですが、家賃発生日について書いたものです。 

家賃発生日はどれくらい待ってもらえる?

https://www.kurachic.jp/column/670/

2025年の物件探しを成功させる3つのポイント

  1. 条件を「柔らかく」する
    理想の条件を並べるのは簡単ですが、現実的な選択肢を広げるためには妥協も必要。駅徒歩10分を15分に広げるだけで、選べる物件がぐっと増えることもあります。あと、広さ(㎡)もキリの良い数字でなく、あくまで建築する立場からで考えること、など。

  2. 時期を長めに取る
    決め打ちで内見の日を設定してしまうと、その日にあるものしか選べません。 地方からの場合は難しい部分もありますが、探す時期、入居日(契約起算日)に幅を持たせて多くとよいと思います。
  3. タイミングを信じる
    焦らず、こまめに物件情報をチェック。タイミングが合えば、皆さん良い物件にお引越しされています。

  4. 情報収集は慎重に
    物件は情報は鮮度が命。 一般のポータルサイト、スーモ、ホームズは2次情報が多く、この時期はあまり役に立たない印象です。 物件情報よりも、その街や、不動産会社の情報や口コミ(口コミ多すぎるのも最近では問題が多いようですが)、Googleマップで現地の様子などをしっかり調べましょう。

結論:「物件はなくならない」

2025年も、賃貸市場は動き続けます。焦らず、でも油断はせず。

自分に合ったペースで物件探しを進めてください。「物件はなくならない」という事実を信じて、あなたの物件探しを楽しみましょう! それではまた。