こんにちは。暮らしっく不動産の徳留です。
自分にとってベストな賃貸物件を借りる上で大切になってくるのが賃貸リテラシー。
テレビのCMや不動産屋の口車に乗ってしまうのではなく、データを自己分析して自分に選ぶ物件を選ぶというのがポイントになってきます。
特にこの時期に気をつけておきたいポイントをいくつか書いておきたいと思います。
繁忙期の不動産屋あるある話です。
1."とりあえずの申込み"というのはない!
1,2,3月といった繁忙期になると"内見をした物件にとりあえず申し込み入れましょう!"と申込みを急かす不動産屋や担当が増えてきます。
暮らしっく不動産もいくつかの管理物件を持っていますが、名前と住所のみ記載された申込書が送られてきた後に"物件の募集止まりますか?(一番手申し込みでいいですか?)"という電話がかかって来るときがあります。
通常、申込書には
契約者様の
- お名前
- 住所
- 連絡先
- 勤務先
- 年収
- 入居希望時期
連帯保証人様の
- お名前
- 住所
- 連絡先
- 年収
などを記載していただき、その資料と本人確認の資料をもって大家さんにお話を持っていきます。
月収がこれぐらいあれば充分に家賃は払えそうだな。など大家さんや場合によっては保証会社が判断します。
名前と住所だけの申込書ではこちらとしては何も判定できないというのが正直なところです。
多くの場合、このような申込書は数日経つと"キャンセルでお願いしまーす"と不動産屋の担当者から非常に簡単な電話がかかってきます。
"とりあえずの申し込み"だったというのがよくわかるケースです。
不動産屋に"とりあえず申込書に名前と住所だけ書いちゃいましょう"と言われたら要注意です。
結果的に決まればオッケー、今月のノルマ達成できればOKというスタンスの担当者なのであなたのことは対して考えてないと思われます。
1-1.大家さんや管理会社からすると申し込みキャンセルは迷惑
通常、入居までにかかる工程は次のようになります。
- 内見
- 申し込み
- 審査
- 審査承認後、初期費用精算書作成
- 初期費用入金確認
- 契約書作成
- 契約
- 鍵渡し
必要事項が書かれた申込書+必要書類をいただいた場合、申し込みを受けた不動産屋はすぐに審査のステータスに入ります。
大家さんに"このような方が入居の意思を示されています。"と持っていくのですが、とりあえずの申込みの場合、"他でもっといい物件見つけたのでキャンセルで!"とか"やっぱりお金がかかるので引越し自体やめました"という回答をいただくことになります。
この場合、審査・初期費用の見積作成・契約書の作成をストップさせる必要が出てきます。
厳密に言えば上記ステータスの"7.契約"で記名・捺印をして初めて正式な契約となるので問題はないのですが、申込後のキャンセルは大家さん、物件を管理している会社にとっては非常に印象がよろしくありません。最悪の場合、同じ大家さん、同じ管理会社の物件を借りれなくなるリスクが出てきます。
2.早く動かないと物件が無くなるわけではない
普通借家契約の場合、契約は2年というところが多いですが、2年前や4年前に契約した人達が退去するのはいつごろでしょうか。
4月から就職をする新社会人の皆さんは2月末や3月末に退去をするケースが多いです。
つまり、2月末や3月末にならないと内見することができません。
早く動いたから見れる物件というのは2年前や4年前に早く動いて入居した人達の部屋です。
(早く動きすぎると更新するには更新費用がもったいない、かといって4月までどこに住もう?という問題に直面することになります。)
同一のエリア、同一条件における部屋のスペックは大きく変わることはありませんし、お部屋も充分にありますので"自分の住みたい時期"から逆算してお部屋探しをするといいかと思います。
3.内見は気になるお部屋の最終確認 住みたい!と思った部屋に申し込もう
インターネットで情報が収集できる時代において"内見"は気になるお部屋を確認しにいく最終ステータスです。
図面ではわからない部分を確認しに行きましょう。
不動産屋にお金のこと、建物のことの、気になる部分を質問して初めて申し込みの手順をふむのが正しい申込み方法です。
自分がその部屋に住んだらどんな生活になるのか?というのをきちんと考えてから申し込むのがポイントです。
最後に
一度申し込んでからキャンセルするとどうなるんだろう?
キャンセルするとお金がかかるの?
そうならないためにも、安易な申し込みは避けるのが無難です。
どうか皆様にとって良い部屋探しになりますように。