こんにちは暮らしっく不動産の門伝です。
年が明けてこれから不動産賃貸は繁忙期に入っていきます。
入学、就職、異動や転職など人が多く動く時期です。
さて、その中でよく聞く話「早くしないと良い物件が無くなるんですか?」という話。
都市伝説的に皆さんから同じ質問をよくいただきます。
先日親戚が集まる新年会でも、従兄弟から同じことを聞かれました。
良い物件が早くしないと無くなるということはありません!
年明けから不動産賃貸のCMも増えて、不動産屋に行くと「早くしないとなくなっちゃいますよ!」なんて急かされたりします。
以前にも解説しましたが、繁忙期ということでまたここで書いておきたいと思います。
2016年 募集物件の推移
まずは2016年の1年間で募集された物件数の推移を見てみましょう。
※データ参照元 レインズ、ATBBのデータを暮らしっく不動産でまとめたもの
期間 2016年1月から12月まで
エリア 高田馬場周辺
1月 |
680 |
2月 |
630 |
3月 |
793 |
4月 |
775 |
5月 |
725 |
6月 |
789 |
7月 |
737 |
8月 |
658 |
9月 |
571 |
10月 |
650 |
11月 |
610 |
12月 |
627 |
平均 |
687 |
物件はなくなりません!
3月に入ったら物件がなくなってしまうと思っている人が多いようですが、そんなことはないです。
数値的には2月で少し落ちますけど、平均値から見ると8%の減少くらいです。
平均しても600件ほど、実際には募集がダブっているものもあるので常時500件くらいは募集物件があるということになります。
出る人も多いです
2月と3月は部屋を探す人も多いですが、出て行く人も多いです。
卒業して就職だったり、校舎が変わったり、勤務先が変わったりと。
3月中旬から下旬は退去が一番多い時期です。
賃貸物件は1ヶ月前の退去通知が多く、これを受けた時点で募集も出します。
先程のグラフで3月が多いのはそれが要因の一つです。
でも良い部屋は早く埋まる?
「いやいや、でも良い部屋は早く埋まるんでしょ?」
これもよく聞かれることですが、そんなことはありません。
良い部屋をどう定義するのかというところもありますが、不動産屋側から考える良い物件として「相場よりも少し安い」「駅から近い」「交通の便が良い」「設備が整っている」「キレイに管理されている」といのが良い物件だとします。
このような良い物件は、特に時期に関係なくすぐに決まります。
良い部屋(いい物件)があったとしてもあまり空いていないことが多いということになります。
ただこういう物件は少ないです。
そもそも良い物件というのはその人の条件にもよるのでなんとも難しいところですが、その良い部屋がその人の条件にマッチしていないかもしれません。
仮に条件がマッチしても予算オーバーということはよくあります。
良い部屋(いい物件)を探すよりも、自分の条件にマッチしている物件を探すほうが良いかと思います。
それでも良い物件を探したい人は
良い部屋(先程の「相場よりも少し安い」「駅から近い」「交通の便が良い」「設備が整っている」「キレイに管理されている」)を探したい方は、4月5月から探すことをおすすめします。
繁忙期が終わると一気に賃貸需要が下がるため、好条件な物件が出てきます。
礼金ゼロとか、フリーレント1ヶ月などおまけの条件が付いてくる物件が増えます。
また3月下旬で退去する物件もたくさん出てくるので、比較的増えます。
さいごに
部屋探ししていると自分のことばかり考えてしまいがちですが、少し視野を広げて世の中の流れを見てみるのも良いのではないのかなと思います。
自分にとってのどのような条件が必要なのか、優先順位をしっかり考えてから物件探しをすれば焦らずゆっくり、そして自分にとっての良い物件を探せるはずです。
焦らずにしっかりと考えて探しましょう。
それでは今日はこのあたりで。