こんにちは。暮らしっく不動産の徳留です。

来年の1,2,3月に引っ越そうと考えている人も多いかと思います。
こちらの記事で何度か書いていますが、部屋探しの重要なポイントは"家賃相場を知ること"なのですが、今日はいつもと少し違った見方で家賃相場を見てみたいと思います。自分が住みたい街の自分が必要としているスペックの部屋のボリュームゾーンがどこにあるのか?というのを知っておくといいですね。
今日は散布図を使って見てみましょう。

高田馬場駅

img_201712181432270369f04094460dd73e6f2f09eb19f42fbbc6e0ed.png

2017/12/18現在で業者用データベースに出ている物件を分析してみました。
部屋の条件は下記のような条件です。

  • 高田馬場駅徒歩10分以内
  • 1K
  • 風呂・トイレ別

グラフからわかること

横軸に家賃(管理費・共益費込)の価格帯を、縦軸に築年数を入れてみました。
上記の条件だとデータ群が右上がりに分布する傾向ですので正の相関があると言えます。
つまり築年数が新しい=家賃が上昇するということです。
また、点が多く集まっている場所は多くの物件の募集が出ているということを意味しています。
1980年から1990年に建築された建物は7万円(管理費込み)程度にボリュームゾーンがあることがわかります。
1980年から1990年代の建物といえば、まだまだ外置き洗濯機の物件も多い時代です。

次に8万円から10万円の価格帯で見てみます。
ここも点の集まりが多いエリアになります。
ここの範囲の建築年代は2000年以降のものが多いようです。
多くの世帯が入るマンションのような物件で宅配ボックスがつきはじめるのもこの頃の物件からですね。

希望の設備スペックでこの街の家賃相場は"◯万円"です。
ということもできるのですが、このように散布図にすると点が全くない範囲から1個だけ出ているような物件を探さなければいけないのか、選択肢が沢山あるのか?ということを知ることができます。
今回の高田馬場の条件だと60,000円(管理費込み)以下で1K徒歩10分以内でバス・トイレ別の物件は一つもありませんでした。
なのでエリアを変えるor設備スペックを落とす必要があると考えることができます。

巣鴨駅

img_201712181511032ef438aa0e8f9b3054d635a18494c76f037fafb1.png

同じ事をJR山手線の巣鴨駅でもやってみました。

2017/12/18現在で業者用データベースに出ている物件を分析してみました。
部屋の条件は先ほどと同じ下記のような条件です。

  • 巣鴨徒歩10分以内
  • 1K
  • 風呂・トイレ別

グラフからわかること

築年数も1995年以降の場合、75,000円から100,000円(管理費込み)のところに点が集中しています。
逆にいえばそれ以前の建物であれば75,000円以下でも住むことができそうです。
高田馬場より少し相場が安い巣鴨ですら74,000円程度では築10年以内の物件は難しそうですね。
街と物件スペックに対してどの価格帯にボリュームゾーンがあるのかを知るのはとても大切なことです。




ポイント


特に地方から出てくる人にとっては、東京の相場はわかりづらいもの。
実は求めている条件が東京の相場と全くあっておらず、先程のグラフでいうところの"点"がまったく無い範囲で探しているかもしれません。
物件を探していて全然希望の物件が出てこない!ボロい物件ばかり!という方はボリュームゾーン(街の相場)と自分の中での希望条件がずれている可能性が高いです。
色々な物件があるのでできるなら選択肢の多い中から選びたいところですね。

それでは。