こんにちは暮らしっく不動産の門伝です。
さて先日、読売新聞に掲載されたおとり物件の記事が少し話題になっているようです。
ネットに契約できない「おとり物件」、業者処分(読売新聞 ONLINE)
http://www.yomiuri.co.jp/national/20171122-OYT1T50007.html
だいぶ減ったという印象でしたが、まだやっている不動産業者がいたんですね。
おとり物件を載せている不動産業者に、サイト掲載禁止を求めた。
というのが、この読売新聞のニュースです。
このニュースを受けて、テレビでも話題になっているようで、うちにもフジテレビの突撃グッティさんとTBSのあさチャンさんから取材のオファーがありました。
ということで、おとり物件についてまた少し書いておこうと思います。
おとり物件はだいぶ減った
このニュースを見ると「おとり物件がある!大変だー!」と思う人も多いと思いますが、おとり物件は以前からありました。
しかし数としてはかなり減っています。
2016年にこのブログでおとり調査をした記事が話題になりました。
https://www.kurachic.jp/column/1017/
この様子はテレビ東京のWBSでも放送されました。
http://txbiz.tv-tokyo.co.jp/wbs/vod/post_107032/
おとり物件の詳しい数字までは分かりませんが、東京の都心部は全体の1割以下くらいかなという印象です。
おとり物件とは?
おとり物件とは、おとり広告とも呼ばれます。
目を引くような物件(実際には契約が出来ない)を募集に出して集客する手法です。
簡単に分かりやすく言うと、客寄せパンダ的な広告手法。
既に契約が出来ない物件、架空の物件などがあります。
多いのが、既に契約が終わっている人気物件です。
不動産は人の生活に密接するものでもあるので、取扱には厳しいルール(宅建業法)があります。
もちろんおとり物件はルール違反です。
今日現在のおとり物件
テレビの取材を受けて、久しぶりにおとり物件を探してみましたが、未だに結構ありました。
うちの会社は管理物件が多いわけではありませんが、それでも5件以上。
結構整備はされてきておとり物件は減ったと思いますが、サイトによってはまだあります。
半年、1年前に決まった物件がこのようにおとり物件と使われていました。
残念です。
おとり物件をされている側の気分
自社の管理物件がおとり物件として使われるのは、正直気分良くはありません。
気持ち悪いです。
情報を悪用して部屋探しをしている人たちの邪魔をしている行為は残念です。
おとり物件の見分け方
おとり物件の見分け方は以前も書きました。
要注意?!おとり物件を見分ける5つのポイント(暮らしっく不動産)
https://www.kurachic.jp/column/519/
しかしこれは今難しくなってきています。
今回テレビの取材でも、見分け方について聞かれましたが、正直見分けは難しい。
2つあげるとすると、「すぐにお店に来て欲しいと言わないか」「物件について教えてくれるか」この2つ。
お店に来ないと内見出来ないという業者もいるようですが、実際にはお店に行かなくても内見出来るのが普通です。
来店を急がすような不動産屋の情報はおとり物件の可能性が高いです。
物件についても、電話、メールで詳しいことを教えてくれない場合も注意が必要です。
お店に来ないと物件の詳細を教えてくれないなんていうことは、普通ありえません。
いいお店であれば、内見の前にきちんと説明します。 お店側からすると、何も知らないで内見に来るよりは、詳細を知っていて内見に来てくれたほうがいいと思っています。
さいごに
不動産の情報が混在しているのが、おとり物件を撲滅できない大きな原因の1つだと思っています。
一般の人たちが見ている情報は、ほとんどが2次情報。
今の状況では、1次情報が探しにくく、少し情報が違っている2次情報が目につきやすいようになっています。
不動産の情報がもっと一般の人たちのために整備されることを心より願います。
今日はこのあたりで。