高校野球もクライマックスを終え、とうとう2017年・夏の終盤にさしかかっています。

特に夏らしいこともしてないので、前から燻っていた流しそうめんの企画を完結させるべく、福岡県糸島市白糸の滝へ行ってまいりました。

土日の行楽地

流しそうめんは、さすがに1人2人では趣に欠けるため、なるべく多くの人数で行きたいわけですが、この年代で休みを合わせるとなると、どうしても土日になってしまいます。

この時期の土日です。想像するだけでもうんざりですが、企画は完結させたいので覚悟を決めての出発です。

福岡市内から白糸の滝

前回立ち寄った時は、ハイシーズンではなかったため福岡市内から1時間そこらですんなり着く、距離的にはドライブに最適な場所なのですが、今回は違いました。

山道の途中から突然車の渋滞が始まります。白糸の滝の先には何もないので、当然その全ての車が同じ目的地に向かっているのです。市内を出発したのが午前9時半過ぎ、駐車場に停めて現地到着が12時、と言うことは1時間近く山の中の渋滞の中にいたことになります。

img_2017082510252188fb1b589b2ed9497015c4c7e73bc5d2415ddc0e.jpg

山中の渋滞

白糸の滝

全国に"白糸の滝"と言う名の滝は数知れず存在し、滝つぼに落ちるまでに岩の凹凸で水の流れが細かく砕け細かく落下する様が糸のように見えることから名前が付いているようです。

実は今回、当初の計画では熊本県阿蘇の白糸の滝に行く予定もありましたが、役所に問い合わせてみると昨年の地震以来まだ営業再開に至っていない、との返答だったため計画変更した経緯があります。

まだまだ熊本地震の爪痕は残っています。

話は戻って、こちら福岡県糸島市の白糸の滝です。

img_201708251028361254b032d09bb1bc41c240d31604937de80fd114.jpg

家族連れやカップル、外国人など様々です。

img_20170825102941542eaea505354faec2c50d36c1f0349b5578694d.jpg

ヤマメ釣りは人気のようです。

時々釣れている光景を見受けます。

img_20170825103036551dc788fd3f87cb269171e5fc424b969f4e7752.jpg

釣れた魚は100円払えばお店で塩焼きにしてくれます。

正確には、焼いた魚と交換してくれます。

img_2017082510313740512a55e4e2bf62cd4a9ba4cd3a85886ef7b99d.jpg

さすがに滝の"ふもと"まで来ると目に見えないマイナスイオンを感じるような気がします。

連日の人だかりや写真撮影にもかかわらず、万民に癒しを与える滝の懐の広さは見習うべきものがあります。

流しそうめんは、食券のようなものを人数分購入して、場所が空くと店員さんに案内されます。

そうめんの量は一人1束半くらいでしょうか。一人500円でした。

つゆ、ネギ、わさびはおかわり自由、時間制限はありません。

img_201708251031545cb446c5f10cede43fd757a39bf9b21caa4f1907.jpg

img_20170825103210be9d91bef8ac784b141a98eca62c9652ea619f3e.jpg

立ち食いですし、そうめんが無くなったらすんなり終わるので、行列の割には待たなくて大丈夫でした。

帰り道に見かけた車の渋滞はさらに長くなっており、午前中に現地到着しておくのが無難だとは思います。

img_20170825103230bff0486ac7043feb474c0ca8f36202ec0760f96d.jpg

そうめん流し 配置図

次にあまり重要視されていない、そうめん流し時の配置についての考察です。

下の配置図を見てください。

参加人数を7名とした場合

img_20170825103246c90d093d5c6a0ebc8324398091d09d7f6ce62c3c.png

Aがそうめんを流す人(親番)です。当然最上流に位置します。

正しい流し方は後述します。

BからGの人達が食べる人達(プレーヤー)です。

まず一番大事なことは、利き手はどちらかを知っておくことです。

水流が図のような場合、右利きの人はB、D、F側に立つべきです。

逆に左利きの人はC、E、G側です。

これは水流に従って、フォアハンドでそうめんをつかむことが出来ます。

バックハンドでは他者に若干の遅れをとることになり不利です。

プレーヤーの特性が同じ条件なら、これだけですが、現実はそうではありません。

男性、女性、小食、大食いの違いがあります。

右利きばかりならば、男性は女性にB、D、Fのポジションを譲りましょう。

いくらそうめん流しでもジェントルマン気質は大切です。

大食いの人を上流に配置するのはやめましょう。下流に物資が届きません。

グループの中で一番の大食いはGに居てもらうのが良いでしょう。

Gは他の人が取り損ねた残留物を処理してくれます。Gはそれだけの責任を担っているとも言えます。

そうめん流し時の正しい配置が分かっていただけたでしょうか。

そうめんの正しい流し方

次に、そうめんの流し方です(Aの仕事)。

楽しいそうめん流しかどうかは、ここで差が出ると言っても過言ではありません。

図はAが右利きの場合です。左利きなら反対側に移動してください。

これはプレーヤー全体を見渡すことが出来る体の向きを考えてのことです。

Aは好き勝手にそうめんを流してはいけません。

プレーヤー全員がほぼ一定の物資を確保できるように、投入量とその投入タイミングを考えなければなりません。

時々、団子のようなそうめんの塊を流す人がいますが、プレーヤーへの思いやりに欠けた行動です。

最上流で、そうめんをほぐしつつせき止めておき、タイミングを見て箸と箸の間からサラサラと5本くらいが束になったように一定の時間をかけて流すと、各プレーヤーは好きな分量を取り上げやすくなります。

img_2017082510330657e17fb8966fee638a54839f01490f83775256a5.png

プレーヤーのうち何人が待っている状態なのか、食べている状態なのか、を観ておく必要があります。

レストランで言うデシャップ兼ポーターの役目で、大変技術のいる手作業です。

あとは個々の技術力の向上で、そうめん流しの楽しみは倍増します。

例えば、掴もうとしてもタイミングが合わず取り逃がしてしまう、掴もうと思った量より多く取れてしまって、つゆが薄くなってしまう、と言った悩みを抱えた人は、事前に太鼓の達人やワニワニパニックで反射神経とタイミング力を鍛えておくといいでしょう。

さいごに

img_20170825103323f97a7a5c2bb47065b540b2398077288d16fc938e.jpg

夏も終わりかけとは言え、福岡は35度近い日が続いております。

熱中症とエアコンの当り過ぎにご注意ください。

近所の方々に怒られることもなく慎ましく花火も終えて、夜の虫たちの音色に耳を傾け、月見草を愛でながら2017年・夏の終焉を悲しみ、そして2017年・秋の到来を待とうと思います。

img_201708251033437d88d3b3892c526d9eb494ba1e0e2db90b5dd70f.jpg

※徳留追記:
素麺の話題が出ましたので薬味のアンケートを取りたいと思います。
素麺の薬味は わさび派? 生姜派?
是非どうぞ!
https://www.kurachic.jp/column/1810/