こんにちは。暮らしっく不動産の徳留です。


一通り物件情報を目にしたあとは"内見"(ないけん)となりますが、適度な内見する物件数というのはどの程度でしょうか。
今日は内見する物件数について考えてみたいと思います。
ちなみにですが、"内見"とは"学"の略称です。

内見数を考える前にまずは大前提
内見する物件数を考える前にまずは知っておきたい2つの知識です。

1.大前提として

  1. 賃貸と売買ではそもそも考えが異なる
  2. 賃貸の場合、申込書を募集会社に送付した先着順で受付される

1-1.賃貸と売買では考え方が異なる

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(C)google


賃貸の最大のメリットは住替えがきくというところ。
2年や4年で住み替えることを考えれば一生ものではありません。


ましてや何年住んでも自分のもになるわけではなく借り物のままなので"資産"的な考え方は持たないほうがよいと言えます。
つまり、今後何十年先におきるかもしれない"たられば発想"は持たないほうが決めやすいということです。
ライフスタイルの変化に合わせて住み替えられるのが賃貸の最大のメリットなので、今の自分の最優先項目を軸に選び出すというのが最重要かと思います。

売買であれば資産になりますので、今後の土地の値段の動向やまちづくり、地盤、建物修繕等考えなければいけない項目や調べておきたい項目は多岐に渡ります。

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そして多くの物件は新築でないかぎりは中古。
中古ですので細かな傷はあるものです。少々の壁紙の剥がれや傷は気にしないこと。
万が一最初からあったとしたら、入居時の現況確認シートへの記載や写真に記録して自分がつけた傷や汚れではないことを記録しておけば問題ないといえます。

1-2.募集会社に申込書を送付した先着順

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賃貸の場合、受付は申込書を募集会社に送付した先着順で受付されます。
内見をした時点で物件がキープされるわけではないのでご注意ください。

よくある事例なのですが、"今週3件内見、来週3件内見して決めたいです。"というケース。
先程も書きましたように、申込書を募集会社に送付した先着順での受付なので日にちをまたいでしまうと、
最初の3物件は次週には無くなってしまうリスクも充分にあります。
同じ時間軸の在庫の中から比較検討するというのが大切です。

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同様の事例として下記のようなこともよくあるケースです。
日曜日に5件内見。
A物件とB物件が良かったので自宅で一晩悩んだあげくA物件で月曜の午前中に申し込み。
ところが同じく日曜日に内見をされた別のお客さんが日曜日中に申し込みをしていたのでA物件を逃してしまう。

もちろん一週間や一ヶ月たっても申込みが入らないこともあるのですが、こればかりは不確定要素。
タッチの差で逃してしまうこともあれば運良く申し込める場合もあります。
そして多くの場合、悩んだあげくに出したA物件という回答なのでB物件には申し込みたいという気持ちが萎えてしまうことが多いように思います。
つまり、もう一度初めから、物件の選定と内見を行うことになります。

2.ベストな内見数は?

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さて、上記の大前提をふまえた上で、ベストな内見こと"内部見学"の物件数はどのぐらいでしょうか。
いろいろなお客様と話していて感じた数としては3件以下と考えます。

条件が同じであれば出てくる物件のスペックは同じようなものが出てきます。
例えば会社に近いA街での例。

  • A物件は広いけど設備が古いなぁ。外観もぼろいなぁ。
  • B物件は狭いけど設備が新しいよなぁ。でも16m²かぁ

家賃相場よりも安い賃料であれば、だいたいこのような感想になることがほとんどです。
もちろんこのどちら(設備も広さも)の悩みを解消するには会社から遠いB街というところまで行けば両方を兼ね備えた物件が出てくるのですが、通勤に1時間以上かかるエリアというのもよく聞く話。
都心部であれば(職場までの)アクセスと設備の両方を兼ね備えた手頃な値段の物件というのはなかなか無いというのが現実です。
理想と現実のギャップともいえます。

2-1.ポイントは軸があるかないかです  

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予算がいくらでも可変できればいいのですが、世の中そんなに甘くないですね。
給料が簡単に上がるわけではありません。可変できない要素として"家賃"があると思います。
そうなってくると可変できるのは設備と通勤時間です。


都心部と郊外では街の雰囲気も出てくる物件のスペックも大きく異なります。
都心部のAという街と郊外のBという街があったとして、その両方を3件づつ内見したとすると計6件になります。
一日で回るのは難しい件数ですし、二日目の夕方には1日目に見た物件が無くなる可能性もあります。
そして最後の6件目の頃には1件目の記憶はほぼ無いことが多いです。

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内部見学はあくまでも最終的な確認項目になりますので、6件見学する前に、自分自身はアクセスを重視したいのか設備などの住環境を変えたいのかの軸をしっかりと持つことが大切と言えます。沢山、部屋を見学したからといって、部屋は見つかるものではありません。
見てみたら納得できるかもというのも異なります。多くの場合、納得できません。

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軸がしっかり持てているかということと、家賃相場の概念をきちんと持っているかというのはかなり重要な要素です。
賃貸は数打てば当たるというものではないので、内見に行く前にきちんと自分の引っ越しの目的を考えるようにしておくと良いかと思います。