こんにちは暮らしっく不動産編集部です。
2017年2月24日(金)から、経済産業省が推進する「プレミアムフライデー」がはじまります。
「月末の金曜日を早めに切り上げて、豊かな時間を過ごす」というのが狙いです。
しかし月末の金曜日、忙しい人も多いはず。
「そんなの無理だろうが!」「一体どうなるんだ?」「怖くてできない」「でも面白そう」などいろいろな声もあると思います。
正直、やってみないと分かりません。
怖い部分もありますが、「豊かな時間を過ごす」という部分はすごく賛同できます。
ということで、先立って1月の月末最終金曜日に試験導入してみました。
※プレミアムフライデーの正式な初回実施は、2月24日(金曜日)です。
まずは自己紹介
株式会社ラインズマンという新宿区高田馬場にある会社です。
事業内容は、不動産業。
主に、賃貸管理、賃貸と売買の仲介業、不動産のコンサルティング、「暮らしっく不動産」の運営などをおこなっています。
スタッフは私含めて3人。
小さな不動産会社です。
基本的な勤務時間は、10時から19時。定休日は火曜日と水曜日です。
不動産の仕事は、土日が忙しくなることの多い仕事。
金曜日は、その土日に向けての仕込みなどもあるので、不安な部分はあります。
また、管理している物件もあるので、そのトラブル対応などにも不安があります。
管理物件は、40物件、150部屋ほどです。
普段の仕事については、ブログをご覧ください。
https://www.kurachic.jp
15時
15時には仕事を終えよう!と思っていましたが、案の定終わらず。。
月末の金曜日はやはり結構忙しいです。
ウィークデイに終えなければいけない業務、そして土日の仕事の準備など予想以上にやることは多いです。
残念ながら15時には終えることが出来ませんでした。
スタートからいきなり失敗・・・。
この1月からは繁忙期ということもあり、どんどんお問い合わせもきます。
この問い合わせ対応、その他急な締め切りのある仕事の対応など、想定外の仕事についてはアジャストできませんでした。
世界初!? プレミアムフライデーがスタート!
【16:50】
それぞれ仕事が一段落、ということでここからプレミアムフライデー(試験導入)がスタート!
本番は2月からなので、世界初のチャレンジだと思います。
まだ空も明るいです。
いつもより2時間くらい早い退社。
スタッフの足取り軽いように感じます。
ハンガリー、フィンランドの勤務時間の話題も出たり、「日本も自分の時間をもっと大切にするべきだよね!」的な話をしながら駅まで。
「プレミアムフライデーだから、何か楽しいことしてね!」ということで、それぞれ帰路につきました。
ここからプレミアムフライデーがはじまります!
さて、門伝と徳留はどのように過ごしたのでしょうか。
二人の過ごし方を記事にしてみました。
門伝のプレミアムフライデー
この日は、18時30分から飯田橋でサッカーの予定がありました。
いつもは早めに仕事を終えて急いで直行!ということが多いですが、この日は17時退社。
一度家に帰る余裕がありました。
仕事の荷物を置いて、少し休憩して、サッカーの準備を。
そして出発。
いつもは慌ただしくサッカーへ行くのですが、この日は余裕。 これもプレミアムフライデー効果でしょうか。
心にゆとりが生まれる感覚、これはいいかも。
移動もサッカーの荷物だけなので、楽です。
【18:20】 飯田橋 小石川運動場
この日は暖かくサッカーには最適な気温でした。
準備運動中の、司法書士の尾形さん。
不動産売買の案件などでお世話になっている司法書士先生です。
【18:45頃】 ゲーム開始!
この日は20人ほどが参加。
ハーフコートを使ってのゲームを何本かやりました。
いきなりチャンスがきたのですが、久しぶりのサッカー(2ヶ月ぶり)もあって外してしまいました。。
決定力不足。 悔しい!
肉離れ後、初のサッカーでしたが、思ったより動けて良かったです。
キック練習中の私です。
ボールの残像がカッコよく撮れてる!
【20:30】サッカー終了!
2時間たっぷり楽しみました。
参加費は1,000円。 区が運営している施設なので、グランド代安いです。
【21:00】中華屋さんで食事
グランド近くの中華屋さんへ移動して食事です。
リーズナブルですごく安いお店。 小石川運動場の後はよくここに来てます。
主催の方が常連なので、ちょっとしたサービス品も出てきました。
ありがたい。
この日は、1人2,000円でした。
プレミアムフライデーの出費 門伝
総額 3,140円
内訳
サッカーグランド代 1,000円
ジュース代 140円
食事代 2,000円
徳留のプレミアムフライデー
【18:01】夕飯の買い物を終えて帰宅
余暇の時間を増やして消費をUPするのが狙いのプレミアムフライデー。
とはいえ先立つ物がなければ消費を楽しむこともできません。
ぼくの場合は自宅で過ごすことに。
偶然にして高校時代の友人から"久々に飲もうよ"という連絡がきました。
飲み屋に行くお金はないので自宅で鍋パーティーをすることに。
【18:35】夕飯の仕込みを終えて先に一杯
友人の家が少々遠いこともあり、先に夕飯の仕込みを済ませます。
その料理の適温で食べてもらいたい。という小さなこだわりです。
この日は鶏味噌鍋を仕込みました。
給料日前ということでチープな発泡酒で乾杯。
出典:株式会社まつや公式HPより
http://www.toriyasaimiso.jp/product#pirikara
実はこの味噌が手軽で美味しいということで門伝とぼくは大好きなのです。
そのまま使用してもいいのですが、この日は過去の実験結果に基づき、のどぐろの出汁にこの味噌を入れてみました。
【19:16】宴開始
久しぶりに会った友人(といっても高校の時のバンドメンバー)と鍋をつつきながら思い出話や将来のことを色々と話します。せっかくなので17年前のライブの映像なんかも見てみました。
今なら◯◯なアプローチするな。
あそこの演奏間違ってるよね?
と演奏についてのダメ出し(笑)をしながら酔っ払っていくのでした。
ちなみに友人が気を利かせて差し入れでビールを買ってきてくれたので発泡酒からエビスビールに格上げになりました。やっぱり発泡酒はどこか物足りない。。。
ちなみに鍋のしめは雑炊です。
【23:17】宴終了。友人帰宅
ビールの後に芋焼酎のお湯割りなどを飲み宴終了です。
久々に話したこともあり充実した飲み会でした。
やはり気心しれている友人とのご飯は楽しいです。
ちなみに前半の6:00表記と23:00表記ですが、途中で自宅の時計の電池が切れたために表示が変わっています。
プレミアムフライデーの出費 徳留
総額 933円
内訳
鍋材料費、酒代 1,933円
友人が買ってきたビール代 -1,000円ぐらい
友人が気を利かせてビールを買ってきてくれたので実質的には1,000円弱の出費でおさまりました。
なんてコストパフォーマンスの高い自宅飲みでしょうか。
プレミアムフライデー(試験導入)を終えての感想
門伝の感想
豊かな時間でした。
仕事が早く終わって時間に余裕ができたのは嬉しかったです。
この時間的余裕が、楽しさを生む気がします。
慌ただしくサッカーに行くのと、余裕を持って行くのでは大違い。
仕事とサッカーの間に少し時間があって、気持ちの切替も出来たのも大きい。
普段よりも楽しいサッカーの時間でした。
プレミアムフライデー最高!
お金の消費という部分に関してみると、変化はありませんでした。
仮に15時で終わっていたとしても、お金の消費は特別増えなかったと思います。
しかし、経営者目線でいくと、今日は2時間を捨てたことにもなります。
これはちょっと痛い。
それでも次の日のスタッフの様子、リフレッシュ効果による効率が少し見えたので、悪くはないのかと。
もう少し仕組みを整えて次回のチャレンジにつなげたいと思います。
徳留の感想
友人と話すという意味では大変貴重な時間を過ごすことができました。
結果的に自宅で過ごしていたので消費という意味では貢献していません。
余暇を過ごすにしても先立つものがなければ何もできないというところでしょうか。
お金に余裕があればディズニーリゾートとか、ちょっといいお店とか行きたい。
いつもより長い時間友人と過ごせるのと、いつもより夕飯を食べる時間が早くなるというのは最大のメリットです。
個人的な総括としては余暇の時間が増えても楽しむ分の収入も増えなければ、あまりメリットは感じられないというのが本音のところです。でも取り組みとしては非常にポジティブで面白いところですね。半歩前進という印象です。
プレミアムフライデーを受け入れる体制作り
ここから再び、門伝です。
一番悩んだのが電話対応。
お客さまはもちろん、不動産業者からも電話は多いので、これをどうするかが悩みました。
ここに関しては、自動音声にダイヤルを作成して、万が一の場合も対応できる対応作りをしました。
うちが使ったのは、twilio。
一昔前だったらものすごい開発費用だったこのようなシステムも、今は手の届く価格で使いやすくなっています。
便利な時代です。
出典:twilio HPをキャプチャーしたもの
〇〇は、1とシャープを。
といったようなシステムです。
管理物件の入居者については、24時間サポートの案内なども入れて、どんなトラブルにも対応出来るような仕組み。
同業者から掛かってくる、物件の確認(空き確認、条件の確認、内見の確認)などに関しては、自動音声にで対応出来るような仕組み。
このような仕組みで、電話対応の体制を整えました。
どこから、どのような要件で電話があったのか、分かるように通知がくる仕組みもあります。
うちは社内チャットでslackを入れています。 そのslackに通知がくるよう設定をしてもらいました。
さいごに
導入は怖かったけど、意外と大丈夫。そして思ったよりも悪くない、しかし早く終わらせるのは大変だった。
というのが感想です。
徳留は前職、ハウスメーカー時代の上司と週休2日についてのやり取りを思い出しいました。
徳留: 週休2日ですね。休み増えてラッキーですね。
上司: バカだなぁ。週休2日になるからって仕事が減るわけじゃないからね。
残りの5日で効率的にやらないといけないから、余計に大変になるんだぞ。
月末の金曜日、しかも土日が忙しい仕事で金曜日夕方を休む(捨てる)というのは、少し勇気がいりました。
しかしそれを支える体制作りが出来ていれば問題ないとも思いました。
最近は、ITツール、AIなどが低価格になってきて、その導入もしやすい環境が整っています。
そのあたりをうまく組み合わせできれば、業務効率化が出来ると思います。
ただこれは業種にもよるとは思いますので、難しい部分もあるのかもしれません。
こういう新しい取り組みは賛否両論あると思います。
プレミアムフライデーがいきなり成功するとも思いませんが、「少しでも豊かな時間を」という取り組みはすごく共感できます。
今後プレミアムフライデーがうまくいかず失敗に終わったとしても、次の何かの役に立つとは思います。
まずはいろいろとチャレンジしてみることだとは思います。
経済産業省がどのような形でプレミアムフライデーにチャレンジするのかも楽しみです。
そして可能な限りでチャレンジしてみようと思います。(次回は15時にチャレンジしたい!)
それではまた。