こんにちは。暮らしっく不動産の徳留です。
家を探し始めたり、家を建て替えたりしようとすると、街中に建築されている建物のデザインや間取りが気になる事があります。
何気なく街を歩いていてもいいのですが、少しだけ窓形状や外壁についている付属品を考えるとその家の間取りが少なからず見えてくる場合があります。
外観からわかること 戸建て
3F建ての建物を横から見た立面図を想定して書いてみました。
普通に街を歩いていれば、"あぁ、3F建てなんだ"でおしまいなのですが、よーく見てみると色々な事がわかります。
少なくとも3F建てなので、どこかしらの位置に階段が必要になります。
階段や玄関部分は暗いことが多いので"明かり取り用の窓"を作ろうという発想になります。
ということを考えていくと建物の後ろ側に階段があるのではないか?という予想ができます。
うまくイラストレーターで描けなかったのですが、水色の線の部分を階段だと思ってください。(水色の線の横線は階段の踊り場だと思ってください)
いや、台所かもしれないし、お風呂かもしれないじゃん?
という意見も聞こえてきそうですが、台所にこんな縦長の窓をつけるでしょうか?
お風呂にこんな縦長の窓をつけるでしょうか?
居室に一個だけこんな窓をつけるでしょうか?
と消去法で考えていくと階段の可能性が高いと考えます。
では、今の想像を元に建物の裏側を考えてみたいと思います。
水回り系は窓形状というよりも付属品で判断することが多いです。
お風呂やトイレの窓というのはできれば室内が見にくいようにしたいために目隠しも兼ねて面格子をつけていることが多いです。
また、面格子がついていて上に換気扇用のフードがついていればキッチンなのかなぁと想像もつきます。
戸建てを例に解説してみましたが、これはマンションでも同じことが言えます。
マンションは付属品から間取りを考える
先ほどの考え方をすると、基本的に同じ場所に配管を持ってくるようなマンションは外から見ればなんとなく間取りの想像をつけることができます。
上記の真反対にバルコニーがあるとして考えてみます。
バルコニー側とその反対側についているパーツから考えるだけで、これぐらいの間取りの想像はつきます。
これに方角や道路方向を考慮すれば、どのあたりであれば陽が入るのかなぁなんてことも多少は予想ができますね。
まとめ
- 散歩ついでに建物を見てみると色々な事がわかる。
- 外壁についているパーツや窓の形状で部屋の間取りの予測ができる。
- 総合的に判断すると部屋のゾーニングが見えてくる。
設計者がどうしてその位置にその部屋を持ってきたのかというのを考えながら歩くのは楽しいものです。