こんにちは。暮らしっく不動産の徳留です。
以前は日雇い仕事としていろいろな工事現場に行っていた時期がありました。
朝は早いし、重労働だし、なかなか大変なのですが、早く帰れるのとご飯が美味しく食べられるのと定時を過ぎたらよほどの事がないかぎり帰ってしまうというのが魅力で数年間やっていました。
色々な現場に行きましたが、なかでもしんどいので記憶に残るのがバルコニー手すりの交換作業でした。
バルコニー手すりの交換作業
とある都営アパートの共用廊下やバルコニーにある手すりです。
スチール素材なのですが、長年雨風にさらされていると腐食していき強度が落ちていきます。
腐食もひどいので変えることになり、人が足りないので日雇い労働者が呼ばれたという感じです。
まずは根元を"はつって"(壊して)いき、次に運びやすいようにスチールのバルコニーを裁断していきます。
こんな感じで根元のはつる部分に印をつけていきます。
"ほうだて"と呼ばれるバルコニーでいえば躯体に接続している柱のような部分。
根元を見てもらえばわかりますが、かなり腐食しています。
で、このように切り離されたパネルを所定の場所に運んでいきます。
ですが、このスチールのパネルの重いこと重いこと。
共用廊下は狭い上に住人の通行もあります。安全第一はもちろんなのですが、このパネルの重さが一枚100kg以上ある場合もあり、これを一人で1Fまでおろして並べていくというのはかなりの重労働でした。
共用廊下→エレベーター→集積所という流れなのですが、2ヶ月ぐらいでワンフロア30枚で5F建て、そのような建物が4棟(しかも廊下とバルコニーの両面)とかをやるのでけっこう大変です。
左端に見えている台車を使って運んだりもするのですが、タイヤが地面にめり込んで上手に動いてくれないこともしばしば。
古いものを全部撤去し終わった時は、すごくほっとしたのを覚えています。
というわけで新しい素材がきました。持って見るとすごく軽い(40kgぐらい)
それでも重いんですが古いものから比べたらだいぶマシ!
仮止めまでしたところです。キットのようになっているので施工も比較的簡単。
根元を溶接したらコンクリートで固めていきます。数年前の今ぐらいの時期にこの現場にいたのですが、膝への負担がかなり大きかったのを覚えています。けっこう靭帯にきてました。
このぐらいの時期になると思い出す工事現場です。