こんにちは。暮らしっく不動産の徳留です。
はじめての一人暮らしや、家族が増えての暮らしの場合、はたしてどれぐらいの広さが必要なのか?というところで悩んだことがある方も多いかもしれません。
国が基準を出している
出典:国土交通省
資料8-3 住生活基本計画(全国計画)における誘導居住面積水準及び最低居住面積水準
http://www.mlit.go.jp/hakusyo/mlit/hakusho/h20/data/html/js008030.html
国土交通省の調査によれば、最低でもこれぐらいの面積が必要とする基準を公表しています。
最低でも必要だとされている面積ですが、グラフから抜き出すと下記のようになります。
最低居住面積
1人→25m²
2人→30m²【30】
3人→40m²【35】
4人→50m²【45】
※【】内は3から5歳児が1名いる場合
単身者であれば25m²必要だとしています。
えっ?けっこう広くない?うちなんて18m²だよ。と思う方もいるかもしれません。
そこもきちんと注意書きに書いてあります。
3.次の場合には、上記の面積によらないことができる。
単身学生、単身赴任者等であって比較的短期間の居住を前提とした面積が確保されている場合。
当然、長く生きていれば荷物も増えてくるのでしょうが、実家に荷物を置いておけたりするものも多いですよね。一時的に住むという意味では単身者であれば25m²なくても一応、住むことはできますよね?という意味合いなのだと思います。
居住面積水準設定の考え方
居住水準の趣旨・意義
「豊かな住生活」の基礎的条件として、人数に応じた規模の確保は引き続き重要
1.誘導水準(一般型・都市居住型)・・居住ニーズ実現にあたっての参考水準→主に、市場への提示により向上を誘導
2.最低水準・・健康で文化的な住生活の基礎として必要不可欠な水準→主に、公営住宅等の公的支援のメルクマール
出典:国土交通省 居住面積水準設定の考え方について
http://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/house/singi/syakaishihon/bunkakai/11bunkakai/11bunkakai-san1.pdf
一般型・都市居住型 誘導水準とは居住ニーズ実現にあたっての"参考水準"です。あくまでも現状や色々なものをとっぱらったうえでの理想値ですね。理想値はあくまでも理想値。単身者で55m²とかおそろしい数字だなと思います。
世界的に見れば日本は極端に狭い
出典:国土交通省 一人当たりの住宅床面積http://www.mlit.go.jp/statistics/details/t-jutaku-2_tk_000002.html
狭い(都心部はなおさら)ところに小さなものをたくさん詰め込むのが得意な日本ですが、世界的にみるとどうでしょう。こちらも国土交通省にデータがありました。
日本の借家の一人当たりの面積は23.8m²。イギリスの半分程度です。
日本の大都市圏の借家は極端に狭いですね。
広さを求めるなら地方へ!海外へ!といったところでしょうか。
日本の大都市圏で広さを求めるのはけっこう難しいような気がします。
m²単価で考えると非現実的かも
こちらの記事では以前から家賃相場の記事を書いていますが、高田馬場でいえば1m²あたりの平均相場が3,700円。
国が言う、都心部の最低水準25m²に換算すると92,500円という家賃。
なかなかお高い金額です。
居室が4.5畳程度の18m²ですら66,600円という計算になりますから、都心部で広くて安い物件というのは現実的には難しいと考えるべきだと思います。
狭い部屋でも仕事を頑張ってお金を稼ぎいつか都心部の立派な部屋に住むのか、健康的な広さで環境含めた良さでそこそこの貨幣で頑張るのかは人それぞれです。
自分の住まい方を一度考えてみるといいかもしれませんね。