こんにちは暮らしっく不動産の門伝です。
興味深い質問があったので、それに答えたいと思います。
非公開・未公開物件のうち、どの程度が本物でしょうか?
Reinsに登録しない場合の罰則規定はなかったと思いますから載せない事は不可能ではないのですが、現実に未非公開と言われるうちの9割(言い過ぎ?)はそうではないと思っていますが、あってますでしょうか?
不動産で未だに見かける「未公開物件」。(非公開物件とも言われます)
これだけの情報社会では珍しいんですけど、不動産業界ではまだ多いです。
Appleの非公開商品、Amazonの非公開商品なんてあったらどう思いますか?
「そんな売り方じゃ売れない」と思う人が多いと思います。 これはどんなジャンルの商品も同じことです。
広く広告して、知ってもらうことが売れるチャンスを大きくします。 ビジネス、マーケティングの基本です。
しかし不動産業界に取り巻く「手数料」の問題から、すぐに売れなくてもいい売り出し方「非公開物件」が存在しているのです。
今回は非公開物件について書いていきたいと思います。
目次
1. 非公開物件とは?
簡単にどのようなものが非公開物件かというと、募集を出す不動産会社が「宣伝はあまりしないで欲しい」と宣伝の制限をしているものが「未公開物件」です。
他の仲介会社が宣伝出来ないので、マーケットとしては狭いです。
「売りたい(貸したい)」のに宣伝を制限するなんて、意味あるの?と思う人もいると思います。 これは「不動産の手数料」の関係が深く結びついているます。
手数料の問題については、別で説明をします。
その「未公開物件」図にするとこんなイメージです。
そのお店に行かないと、その物件情報が見られない。
これが未公開物件です。
宣伝制限にもいろいろありますが、一番極端な例でいくと、そのようなものになります。
今どき珍しいんですが、不動産ではまだまだ根深く残っています。
賃貸ではそんなにありませんが、売買では多いです。
2. 準・未公開物件
次に、インターネットでの広告を制限されているものもあります。
このようなものです。
ネット掲載不可。
インターネット上では、広告しないでください。 インターネットでの広告は弊社のみの独占となります。
という意味になります。
ここが幅広く宣伝してくれれば良いですが、全てのインターネット広告のチャンネルを持っている不動産業者はあまり多くありません。
そのため広告が狭くなります。
こういったものも未公開物件の枠に入ると言えるでしょう。
3. 何のために未公開物件とするのか?
不動産会社は、自分でお客さんを見つけられれば、双方から手数料を取れます。
「両手仲介」とい言われるものです。
そのため、なるべく他に情報を出さないで、自分のところで完結させたいと思う不動産会社が多くなるのです。
両手仲介をすれば、手数料は2倍になります。
利益を追求するのが会社ですから、それは当然の流れだと思います。
アメリカなどでは法律で禁止されている両手仲介ですが、日本では違法ではありません。
このようなこともあり、未公開物件と言われる、なんだか怪しくて時代遅れなものがいまだにあるのです。
4. 未公開物件は本物か?
「どのくらいが本物か?」という質問。
これは正直わかりません。
本当に正真正銘の非公開物件もありますし、準・未公開物件のように一般ユーザーが見れないだけの非公開物件まで、非公開物件にも幅があります。
地域性もあると思うので、この部分は何とも言えません。
以前、とある地方の不動産について調べる機会がありましたが、地方ほど未公開物件は多い印象です。
5. 未公開物件はヤバイのか?
捨て看板で、携帯番号が書いてある新築物件、リフォーム物件などは、ヤバイものもあります。
不動産業者にもよりますが、本当に知りたい情報を取るのが難しい場合もあります。
仲介を入れるとその業者が見方になってくれる形になりますが、未公開物件だと直接業者とやり取りしなくてはいけなくなる場合もあります。
不動産の見る目がない場合は、飛びつくのは危ないこともあります。
さいごに
時代遅れの未公開物件がある、まだまだ不透明な日本の不動産業界。
他の業界から笑われないようになるといいなと心から思います。
それではまた。