こんにちは。暮らしっく不動産の徳留です。
今日のテーマはトイレの扉についてです。
トイレの扉は廊下側に開きます
間取り図を見ているとよくわかるのですが、廊下から歩いて行き居室への扉がどちら側に開くか考えてみてください。引き違いの扉であれば横にスライドして開けるわけですが、そうではない扉の場合、押して入ることが多いのではないでしょうか。
ですが、トイレの扉は?と考えると手前に引いて開けることが多いと思いませんか?
暮らしっく不動産のトイレの扉も手前に引いて開けるタイプの扉です。
居室は扉を押して入るのに、トイレは扉を引いて入る。
そうしてこのような違いが生まれるのでしょうか。
人命救助の観点から
トイレ側に開く扉の場合、トイレで倒れてしまうと救助の際に倒れている人が邪魔になってしまい扉を開けることができなくなってしまいます。助けようにも助けられない。
このような理由からトイレの扉は手前に開くようになっていったと言われています。
狭い廊下対応の扉
古い物件だと今でもトイレ側に扉が開くものも多いのですが、近年の住宅設計では人命救助の観点から廊下側に開くのが増えてきています。
とは言っても狭い廊下の場合、扉が邪魔になる場合もあります。
省スペースで機能を維持するために各メーカー様々な工夫を凝らして建材を開発しているのですが、先日の内見で発見した扉が上記の写真の扉。
まるで忍者屋敷の隠し扉のような印象を受けました。
手前側に扉をひくのですが、廊下側には扉があまり出てきません。右側に上手に収納されるタイプの扉です。
しかも万が一の時には扉をはずすことも比較的簡単に行えるという説明書きがありました。とても頭のいい扉ですね。
さいごに
普段、あまり意識することがないとがない扉の方向ですが、なんとなく付けているわけではなくきちんとした理由があります。
内見に行った際に、物件の設計さんがどんなことを考えながら設計をしたのか痕跡を探していくのも楽しいものです。