こんにちは、アロマテラピーインストラクターのひうらゆかりです。
最近アロマテラピーが広まってきていてとても嬉しいのですが、そもそも「アロマ」とはなんでしょう?
今や雑貨屋さんにもコーナーができ、100円ショップにもアロマオイルが置いてあります。
柔軟剤や芳香剤のパッケージにまで「アロマ」の文字が並んでいますね。
目にすることも増え、生活の中に自然と入ってきているとは思いますが、最近周りの話を聞くとアロマについて勘違いしている方がとても多いので、
今回はアロマテラピーに関する基本的な情報や正しい選び方などをご紹介してきたいと思います。
1.アロマテラピーとは
語源から説明すると「アロマ」=「芳香」で、「テラピー」=「療法」のことです。
アロマテラピーは、自然の力を借りて、自身の体が本来持つ力を高めていく自然療法のことです。
「アロマ」という言葉自体はいろいろなシーンで活用されていることも納得なのですが、何に利用したいかにより、選ぶべきものが変わってきます。
部屋でいい香りを楽しみたい
この場合、アロマショップや雑貨屋さんで販売している「精油(エッセンシャルオイル)」でも100円ショップで販売している「アロマオイル」どれでもOKです。
自然派化粧水を作りたい
この場合は「アロマオイル」と書いてあるものではダメです。
ここが少し分かりづらいところなのですが、本来天然成分100%のものは「精油」もしくは「エッセンシャルオイル」と表記します。
ですので、「アロマオイル」というものは精油以外のものが含まれている可能性が高いです。
よく見てみてください。
欲しいものが天然成分100%のものであれば特に注意が必要です。
現在の日本では、「精油」は雑貨扱いです。
そのため、雑貨屋さん等にも多く「アロマオイル」として販売されているものはたいてい、香りを楽しむ「芳香浴」を目的としたもので、精油、精製水、人工香料などで作られています。
細かく成分表示がないものもあります。
おしゃれなインテリアショップや洋服屋さんの店頭にあったとしても同じですよ!
天然成分は抽出が困難なものあり、それにより価格も上がりますので、手軽に手に入るアロマオイルが悪いわけではありません。
ただこれを使って自然派化粧品を手作りしたり、アロマバスとして浴槽に入れたりといったお肌に触れるような使い方はお勧めできません。
- 精油の名前
- 学名
- 抽出方法
- 抽出部位
- 原産国
画像にあるように、これからの表示が義務付けられています。そして、必ず精油100%です。
これらは箱、もしくは瓶などに表示されています。
この表示があるかどうかが決めてとなります。
最近では様々なメーカーがあり、雑貨屋さんでもアロマオイルではなく、100%天然成分である「精油(エッセンシャルオイル)」を販売しているお店も多くあります。
心配な方は、アロマショップでは「精油(エッセンシャルオイル)」を販売していますので、専門店をお選びください。
専門店でしたら、店員さんが精油のことを知らない......といった事はまず無いはずです。
100% 天然成分ならさわっても安心!?
天然成分でも、触るのはNGです。
精油は自然界にある天然成分を抽出したものなので、安全だと思いがちなのですが、自然界にある状態では安全でも、精油にするために芳香成分のみを抽出するので濃度も高く、刺激が強すぎる場合があるのです。
海外では直接精油にさわることや、希釈して飲用することを認めている機関もあるのですが、日本人のお肌は欧米人の方々などに比べ弱いので、直接つけるのは非常に危険です。
アロマバスに使用したい場合は、バスソルトに混ぜる、植物油に混ぜるようにして頂きたいです。
以前直接さわった経験があり、その時に炎症などが起こっていない方も、今後はお控えくださいね。
希釈すれば適当に入れても大丈夫!?
では、化粧水などを作る場合精製水などで希釈すれば刺激が弱まるので問題ないか。
虫よけの「アロマスプレー」も話題となり、お子様のために手作りされる方も増えていらっしゃるかと思いますが、ネットに出ている個人のブログなどですと、専門知識がない方が自己流で作っているものも見かけますので分量が間違っていることがしばしばあります。
私が所属している日本アロマ環境協会のルールとしては、精油は1%濃度までとされています。
さらにお年寄りやお子様でしたら0.5%濃度をお勧めしています。
協会により、若干の差はあるかと思われますが、低い濃度からの使用が安全です。
また、3歳未満のお子様はお部屋に香らせる芳香浴のみOKですが、アロマバスや精油を使ったクリームなどは使用しない方がベターです。
店頭にあるもので心配でしたら店員さんに確認するなどしてください。
専門的に作られていて、問題ないクリームなども出ています。
乳幼児同様、妊娠中の方も使えない精油が多くありますので確認してくださいね。
正しい知識により、今まで以上にアロマテラピーを楽しんで活用して頂けるとおもいます。