こんにちは。暮らしっく不動産の徳留です。
今日は間取り図の読み方のお話です。
かつて設計業務のような事をやっていた時期もあり、どのような場所に扉や窓を持ってくるとどうなるのか?というのを日々考えていました。
数字上で広そうな部屋に見えても実際内見に行ってみたらすごく間取りとして使いづらそうだな。。。って思うことありませんか?内見に行くのも時間や体力を浪費しますから物件を選べる選択肢があるなら無駄な物件に時間は消費したくないもの。今日はそんなポイントを解説します。
6畳の居室
使いづらい6畳
例えばこんな間取り図。
"居室は最低でも6畳は欲しい"と思っている方にとって、上の居室部分が6畳であれば内見候補にあがるかもしれません。収納も広いし、バルコニーもあるし言うことなし!"内見したいです。"となるわけですが、本当にそれでいいのでしょうか。
よくよく考えてみると、赤い円の中にはモノを配置することができません。
6畳といえど、実際にモノを置けるスペースは非常に少ないかもしれません。
ベッドを置けたとしてもテレビをどこに置こう?ってなってしまいますね。
物件によっては冷蔵庫置き場がキッチンに無い場合もあり居室の中に置かないといけない物件もあります。そうするとますます狭いですね。6畳といえど実際は全然使えない6畳の典型的なパターンです。
ベッドと冷蔵庫を置いたらもう何も置けない。。。
こういう物件の場合は図面などに"大収納で荷物が多くてもラクラク"と書いてあったりします。間取りの使い勝手には一言も触れていないのです。
こういう場合、内見に行ってから気づくか、住み始めてから荷物置けない。。。となることが多いです。
使いやすい6畳
同じ6畳でも上記のような扉の作りだったらどうでしょう。
先ほどのデッドスペースにモノを置くことができるので有効面積も広がります。
入り口の扉を一つ潰しているのですが、部屋の広さは確保できています。
収納部分に関していえば、折れ戸だったものが引き違いの扉になったことにより、先ほどのものより荷物が取り出しにくくなるものの居住スペースとの兼ね合いという意味では便利に使えるのではないかと思います。
家賃は正直
図面を見ていただいておわかりになったかとは思いますが、ポイントは扉の形です。
扉の可動範囲にはモノは置けないので同じ6畳でも有効面積に大きな差が出てきます。
場所も構造も設備もいいのに、なんだか安い!ラッキー!と思いがちですが、いざモノを配置していくと全然使えない。もしくはすごく狭くなるという現象が起きるかもしれません。(なので家賃が安かったりします。)
こういう物件の場合、今使っているベッドが置けない。。。
など、モノ基準で考えてはいけません。部屋に合わせて家財道具を揃えていく必要が出てきます。やっぱり相場より安いものにはそれなりに理由がありますね。
手当たり次第、内見に行っても時間と体力を浪費するだけです。
間取り図を見た段階で判断ができれば無駄を減らせる場合もあります。
それでは!