こんにちは。暮らしっく不動産の徳留です。

地震にまつわるTV

たまたま今朝見ていたTVでこんな特集をやっていました。


あなたの家は倒れない? 地震から命を守る

いつ起こるかわからない地震。
自分や家族の命を守るのも大切ですが、家が倒壊した時にかかってくるリスクや耐震補強にかかる費用の目安、相談先、識者の意見、視聴者からの意見となかなか濃い内容だったように思います。
番組の中ではtwitterや番組フォームを連動させて視聴者からの意見も画面に表示されていたのですが、不動産屋として気になったのは下記のような記述。

賃貸住宅に住んでいるのですが、大家さんが耐震補強に興味を示してくれません。
このような場合はどうしたらいいのでしょうか?

というような質問。
ここのブログでも何度も書いていますが、耐震基準というのは時代が新しくなるにつれ厳しくなっています。ちなみに年度でいうと1981年を境に大きく異なります。

旧耐震と新耐震 建物の違いを知りましょう

https://www.kurachic.jp/column/chintai/20160421150000.html

詳しい内容は過去に書いた上記の記事を参照してください。

1981年以前の基準では震度6とか7クラスの地震は想定されていないのが現実です。
賃貸住宅で言えば、同じ構造、同じ設備、同じエリア、同じ広さと仮定した時に1981年より前か後かで賃料も変わってきます。
賃料が安いもの→1981年以前の建物
賃料が高いもの→1981年以後の建物

人によっては"そんな旧耐震基準のものを貸し出しているの?"という方もいらっしゃるようですが、逆にいえば"古いから賃料が安い!"と言えます。

耐震診断と工事

その建物が補強が必要なのかどうかは行政などで無料で行っている場合もあります。
耐震診断で補強が必要とされた場合の工事費の目安は戸建てで150万円(補強の度合いにもよります)150万円で自分や家族の命、家の寿命を延ばせると思えば安いもの。
という紹介をしていました。
(倒壊してしまうと建物の解体費+新築費+隣の家の車などを擁壁などで壊した場合、その補償費用もかかってくるようです。)

賃貸の場合はどうするのがいいのか?

話がそれましたが、最初の質問に話を戻します。


賃貸住宅に住んでいるのですが、大家さんが耐震補強に興味を示してくれません。
このような場合はどうしたらいいのでしょうか?


大家さんが興味を示していない。そして購入したマンションのように住人の総意で工事をできるわけでもない。(おそらく、そのぶん相場よりも家賃が安いはずです。)

建物はあくまでも大家さんの持ち物なので耐震面が気になる!という方は引越しをオススメします。条件が同じだった場合、築年数が新しくなるぶん、おそらく今までよりも家賃は増加すると考えられますが、安心安全にお金を使うことを、どうとらえるかというところだと思います。

さいごに

貧困層の多い日本ですが、最後はお金で解決される要素が大きいのが現実なのかもしれません。難しいところです。
きょうはこのへんで。