こんにちは暮らしっく不動産の門伝です。
最近いろいろ不動産の相談が増えています。 今回は役に立ちそうな話しをひとつお送りしたいと思います。
「高額な退去費用」「敷金がかえってこない」と困っている人多いともいます。
実際にあった例で、本当の原状回復費用を出す方法をご紹介します。
ぼったくり高額請求
実際に請求されたものです。
壊した箇所はあるものの、1LDKほどの間取りで30万円オーバーの高額請求。
今回の争点になる、クロスの部分を見てみましょう。
故意に傷つけた部分はあるものの、まるまる請求。
これはNGです。
内容 |
数 |
単価 |
計 |
LDK 壁クロス |
56m2 |
1,050 |
58,800 |
洗面所 クロス |
10m2 |
1,050 |
10,500 |
廊下 壁クロス |
15m2 |
1,050 |
16,800 |
洋室 壁クロス |
25m2 |
1,050 |
56,250 |
合計 |
142,350 |
文句を言ったら安くなった
よくあることなんですが「高い!」と一言いうと安くなるケースがあります。
高額請求のほとんどが不当請求だったりするので、当然といえば当然です。
「高い!」と一言文句を言ったらこんな請求書が出てきたとのことです。
しれっと、値下がりしています。
5万円近く値下がり。
一言でこんなに変わるんです。
クロスの部分を少し計算したようです。
負担部分がかなり減っています。
内容 |
数 |
単価 |
計 |
LDK 壁クロス |
56m2 |
1,050 |
58,800 |
洗面所 クロス |
1m2 |
1,050 |
1,050 |
廊下 壁クロス |
10m2 |
1,050 |
10,500 |
洋室 壁クロス |
15m2 |
1,050 |
15,750 |
合計 |
86,100 |
入居者さんの話では「傷つけたところだけでいいですよ」と急に態度が変ったとのこと。
優しいように見えますが、これ当たり前のことです。
原状回復で入居者が負担する部分は壊した箇所で、その全体を修理負担する義務はありません。
きちんと計算すると
国道交通省が出しているガイドラインの通りに見積りをするとこのようになります。
合計額は、19万円ほど。
当初の見積から40%ほどの減額となりました。
残存価値割合を計算して見積りを出しています。
内容 |
数 |
単価 負担割合49% |
計 |
LDK 壁クロス |
56m2 |
515 |
28,812 |
洗面所 クロス |
1m2 |
515 |
515 |
廊下 壁クロス |
10m2 |
515 |
5,150 |
洋室 壁クロス |
15m2 |
515 |
7,725 |
合計 |
42,202 |
クロス部分だけ見ても、約10万円OFF!
結局、この見積りを出してぼったくり高額請求はなくなったとのこと。
さいごに
知らないと思って足元を見てくる不動産屋はまだまだ多いです。
特に免許番号の多い老舗な不動産屋なんかは、昔のぼったくり請求が今でも通用すると思っているところも多いようです。
賃貸トラブルは泣き寝入りする人が多いように思います。
少しでも知識があると変わります。
今回のケースも「オカシイ」と思って、うちに見積り依頼を出したことでトラブルを回避できました。
分かりにくい不動産のことですが「オカシイ」と思ったら迷わず声をあげましょう!
それではまた。