こんにちは。暮らしっく不動産の徳留です。
6月に入りましたが、ありがたいことに暮らしっく不動産は忙しい日々が続いております。
ありがとうございます。
最近、審査についての質問をよくされますので、書いておこうと思います。
以前にも何度か審査については書いているのですが、少し違った観点から書いてみます。
賃貸の審査で大事なのは"信頼"と"お金"
信頼とお金
大家さんが考えるのは確実に家賃を払ってくれるかどうか。というところと、隣人とのトラブル。
例えば以下のようなところを審査で考慮しています。大家さんが考えるリスクの部分を本音レベルで考えてみます。(言い方が悪い部分もございます。ご了承ください。)
契約者本人が安定した収入を得ているかどうか
(フリーランスやアルバイトよりも正社員のほうが強い。)
大家さんの本音:バイトだといつか辞めちゃうかもしれないし、フリーランスだと収入に波があるって聞くしなぁ。
→公務員や大手の会社が強いという現実はあります。
契約者が払えなくなった時に家賃を支払う連帯保証人は支払う能力があるのか。
大家さんの本音:連帯保証人があまりに高齢だと貸している間に亡くなられてしまうかもしれないし、連帯保証人が年金暮らしで賃貸だと子供の分まで払えないかもしれない。
→連帯保証人に年齢制限や収入制限を設けている物件は多いです。
ルールをきちんと守れるかどうか。
大家さんの本音:隣人とのトラブルや一人入居専用の物件に二人で住んだり(入居人数が2倍になると設備の劣化も2倍になるという考え)、勝手にペットを飼ったりしないかどうか。
→外国の方だと語学の違いや文化の違いによる生活トラブルを避けるために入居を断られる物件もあります。
必要書類をきちんと提出してくれるかどうか。
大家さんの本音:書類の提出が滞っているということは家賃も滞納気味になるかもしれない。
→書類も提出してくれないような人だと部屋を綺麗に使ってくれなかったり、家賃も払い忘れがありそう。だらしない人かもと思われます。
収入に対して家賃が高い
大家さんの本音:一般的には税引き前の収入の30%までが家賃と言われているけど、生活できるのだろうか?
数年間の賃貸とはいえ、大家さんからすると家賃が入ってこなくなったり、隣人とのトラブルや設備破壊は避けたいもの。そういう意味できちんと審査します。
書類上はもちろんのこと電話で本人確認を行ったりもします。
家賃補助や仕送りは口約束では証明できないことが多い
収入に対して家賃が高い場合、みなさんよく言うのが、"会社から家賃補助が出ますので。"や"実家から仕送りがありますので。"というお話。
会社からの家賃補助が出るのであれば、会社が出しますという書面が必要になることが多いです。契約において口約束はあてにならないのです。なんらかの理由で会社から家賃補助を打ち切られて家賃が払えなくなったから家賃の支払いを待ってください。というのは大家さんからすれば困った問題です。きちんとした証明が必要。
仕送りの問題も同じです。
万が一親と子の仲が悪くなって仕送りがなくなってしまったら大家さんからすると困った問題。家族間のトラブルやゴタゴタは貸しているほうからすると何の関係もない問題です。仕送りは証明しづらいので審査の時のプラス要素になりにくいという側面もあります。
高級物件や人気物件は条件が厳しい場合がある
高級物件や人気物件の場合、入居の条件を厳しくしている場合があります。
たくさんの人から問い合わせがきますから、ある程度年収や条件で足切りをしようという考え方。入試や入社試験と考え方は似てるかもしれません。
連帯保証人+家賃保証会社必須
普通に考えれば、連帯保証人をつければ家賃保証会社はいらないことが多く、家賃保証会社を使えば連帯保証人がいらないことが多いのですが、両方の条件をつけてくる場合があります。お金のある親族がいて初期費用のお金がきちんと払えるという条件です。
※このやり方は収入が不安定な方にも適用される場合があります。
連帯保証人の収入に制限
"連帯保証人となる方は年収◯◯◯万円以上の方"と年収制限を設けている場合です。
高級物件になると契約者にどれだけ収入があっても連帯保証人の条件がクリアできないという事態も発生してきます。管理会社からすると、条件が良くて身元もはっきりして、お金もきちんとある人しか住んでいないという安心・高級アピールになるのです。
物件を気に入っても審査に通らなければ意味がない
色々と部屋を選ぶ基準はありますが、審査に通らなければ意味がありません。審査を含めての物件探しです。家賃や初期費用が高めのところは確かに高級物件や設備やサポートが充実しているところも多いですが、それを支払える能力がある人に許された特権でもあります。
大事なのは"信頼"と"お金"それを書面で証明することが大事なのです。
不動産屋さんに年収や仕事の状況を話す必要があるのか?と問われれば、間違いなくYesという回答になります。その人の状況に合わせた価格帯の物件選びというのは審査のことを考えるととても大切なのです。
それでは。