こんにちは。暮らしっく不動産の徳留です。
4月ですが相変わらず忙しく仕事をさせてもらっています。
3月のお客様が一日で決めなければいけないお客様だとすれば、4月のお客様は特に引越しを急ぐわけではないけど近々引っ越したいというお客様が多いような気がします。
メールや電話でやりとりをしていると"その物件、条件が良すぎないですか?"ということが多々有ります。
不動産検索サイト
業者用
ぼくら不動産屋はレインズやATBBと呼ばれる不動産業者専門の検索サイトを利用します。
これは業者用なので一般の人は使うことができません。
アットホーム株式会社が運営するATBB。物件情報が見やすくて使うほうからしてもありがたいです。
混み合う時期になるとサーバーエラーをかえして戻るボタンも使えなくなり、web画面の遷移としてどこにもいけなくなることもあるレインズ。
物件情報は非常に見にくく扱いずらいですが、ATBBにない物件も出てくることがあります。設備よりも値段重視の場合はこのサイトは強い印象です。
国土交通大臣から指定を受けた不動産流通機構が運営している検索サイトです。
もっと予算をかけてユーザビリティにすぐれたサイトにしてほしいところ。
ATBBやレインズのような業者用サイトは実在する物件がのっています。
契約が決まった物件はリアルタイムで反映はされませんが、一週間以内ぐらいという意味では比較的管理されていると思います。暮らしっく不動産をはじめ多くの不動産屋はこの二つのサイトを使ってお客さんの物件を探します。用途としては業者が物件を探す用
一般用
おそらく引越しをしようと思ったらほとんど人が見るであろうsuumo。
緑のあいつの設定が話題になってましたね。
そしてこちらも利用する人が多いであろうホームズ。
このほかにもたくさんの物件検索サイトがあるのはわざわざ書くまでもありません。
その物件、条件が良すぎないですか?
一般の方が検索できる不動産サイトの問題点を考えてみました。
- 重複した物件が多数出てくる
- 相場より安い物件がゴロゴロでてくる
- 更新が遅い
1.の重複した物件が多数出てくる仕組みについては以前に書いたこちらの記事を参考にしてください。
ネットや複数の不動産屋で同じ物件が出てくる仕組み
https://www.kurachic.jp/column/1072/
2の"安い物件がゴロゴロ出てくる"というのが今日のブログのキーポイントです。
"少しでも良い立地で良い設備で綺麗な部屋に安く住みたい"とは誰しもが思うものですが、現実はそんなに甘くはないです。良い立地は当然高く、良い設備が入っても当然高く、綺麗な部屋も当然家賃は高いです。
そして多くの方が望まれる良い立地、良い設備、綺麗な部屋と三拍子揃った部屋は当然値段がはります。
現実は何かしらの妥協をしなければいけないことが多いです。
でも多くのお客さんはそうは思わないのです。
「執念深く探していれば、三拍子揃った100%の物件が見つかるはず」
不動産ポータルサイトには安い物件がたくさん出てくるので無理もありませんが、その物件を実際に内見できたことはありましたか?「昨日契約になっちゃったんですよ。」って言われて他の物件をあてがわれていませんか?
もちろん本当に契約になった物件もあったかもしれませんが、相場より極端に条件の良い物件はおとり物件である可能性が高いです。
具体的には
- 場所のわりに相場より極端に家賃が安い
- 良い設備が入っているのに相場より家賃が安い
- RCで築浅なのに木造並みの家賃
- 広さのわりに家賃が安い
- ペット可能な物件なのに初期費用が極端に安い
- 駐車場付きなのに家賃が極端に安い
というような事象が多いです。
不動産ポータルサイトにおとり物件をのせる業者は物件を掲載するのが目的ではなく、自社に気を留めてもらうのが目的なのでピンポイントで顧客のニーズをついてくるのが特徴です。
先日も不動産ポータルサイトにあった物件を20件ほど検索したのですが、更新が遅れているものも含めて実在したのは6,7件ほど。相場よりも安かったりお得な物件は実在するのかな?と怪しんだほうがいいです。
さいごに
いつもここのブログで書いていますが、大事なのは相場感覚です!
やはり相場を超える物件は満足度も高い物件が多いですよ。
それでは。