こんにちは。暮らしっく不動産の徳留です。
賃貸の部屋を探す際にたまにくるお問い合わせで"ロフト付きの部屋"というのがあります。
ロフトとはどのような部屋でしょうか。今日はロフトの解説です。
その前にロフトの解説をします。
ロフトとは
ロフト(Loft)とは、原義では建物の最上階または屋根裏にある部屋を指す。天井の下でなく直接屋根の下にあり、倉庫などに使われる。こうしたロフトを住居用に改造した(またはロフト風に新築された)、天井の高い空間(主にアトリエやスタジオなど、美術・音楽作品の制作に使用される)を備えた集合住宅は「ロフト・アパートメント」(loft apartment)と呼ばれる。
日本の賃貸物件などでは、天井を高くして中二階を設けて梯子などで昇降できるようにしたものを指す。
出典:wikipedia (https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AD%E3%83%95%E3%83%88)
いわゆる屋根裏部屋ですね。屋根の裏に設けられた小部屋のことです。
一部屋の空間の中に2フロアできるわけですが、建築基準法上では2Fと区別するために色々と決まりがあります。
ロフトの定義
面積:居室部分の面積の1/2未満にしなければならない。
高さ:最大で1.4mまで。
その他:(以下下記に記すサイトより引用)
- 原則、小屋裏物置等の外壁の開口部の設置は認めない。但し、換気を行う目的で開口部を設ける場合、開口部の大きさの合計は小屋裏物置等の部分の水平投影面積の1/20かつ0.45m2以下であること。
- 小屋裏物置等の内部に、収納は造作しないこと。
- 小屋裏物置等の内部に、電話、テレビやインターネット等のジャックの設置はしないこと。
- 小屋裏物置等の床の仕上げは、畳、絨毯、タイルカーペット等にはしないこと。
- 小屋裏物置等にはエアコン等の空調設備は設置しないこと。
- 上記以外にも居室等に使用される可能性がある仕様にはしないこと。
- 共同住宅・長屋等は、各住戸ごとに上記各号の規定を満たすこと。
- 確認申請等の図面には、「物置であり居室には使用しない」と記載すること。
引用:建築基準法の一部を改正する法律の施行について(H.12 住指発第 682 号)
建築確認のための基準総則・集団規定の適用事例
http://www.bungo.or.jp/t-shikai/linksigoto/koyauramonoirekitei20120701.pdf
あくまでも収納という定義づけであり居室ではないので、エアコンがあったり大きな窓があったりましてやテレビ線などといったものをつけていると建築確認申請が下りないというのが原則です。
ですが、建築確認申請が下りたあとにリフォームでテレビ線やコンセントを付けてしまう物件が多いのも事実です。
水色の部分がロフト部分です。これは戸建てのような建物によくあるパターンです。
天井高はMAXで1.4mなので他の部分は屋根の勾配にあわせて低くなります。
多くの人はきちんと立ち上がることができませんし、寝て起きたとしても頭をぶつける確率が高いです。
大きな屋根がついているアパート場合だと勾配をうまく逃げて1.4mの高さをとれている場合もあります。
次にロフトのメリットとデメリットを考えてみます。
ロフトのメリットとデメリット
メリット
- 生活空間をわけることができる
- 大容量の収納をスペースが確保出来る
- (全体の)天井高が高くなるので部屋が広く開放的な感覚を味わえる
- 他人が来た時に見せたくないものは全部ロフトへ置ける
デメリット
- 屋根裏なので熱せられた熱がこもり夏場が暑い
- 簡易なハシゴであることが多いので昇り降りが面倒なうえ、怖い
- エアコンの効きが悪い
- 掃除がしにくい
- 蛍光灯を変えるのも一手間
書き出してみるとデメリットのほうが多くなってしまいましたが、自分の生活スタイルにバシッと合えば、部屋も広く感じるうえ心地よく暮らせるかと思います。
ロフト付きの物件の物件数
高田馬場
この記事を書いている4月19日16:30現在の高田馬場駅近辺の物件数は23件。
ロフト付きの物件はあまり多くないですね。
東武練馬
以前にとあるお客様の内見で行った東武練馬近辺で調べてみました。
67件と高田馬場よりは多め。
立川
立川になると104件。
ロフト付きの物件は都心部よりも郊外に多いようですね。
さいごに
子供の頃は押入れの中とか秘密基地とか楽しかったですよね。
どことなく童心に帰れるような気がするロフト。デメリットも多いですが、人生で一度ぐらいはロフト付きの物件に住んでみるのも楽しいかもしれません。賃貸は住み替えがきくので、もう無理!と思ったら引っ越してしまえばいいのです。
それでは。