こんにちは。暮らしっく不動産の徳留です。
4月1日はエイプリルフールという話を書きましたが、それとともに多くの企業で入社式というところも多かったようです。各種ニュースサイトの覗いてみると、大企業の社長の言葉が並びます。
ちなみに"東京都"(いわゆる都職員)は入社式ではなく入都式というみたいですね。
今年は1900人が入都したようです。
表向きは一応経済が成長したことになっていて大企業では「新しいことに挑戦していってほしい」のような言葉が聞こえているようです。これが不景気だと「生き残りをかけた?」という表現が目立つようになるような気がしています。
ぼくも10数年前を思い出してみます。
入社式
企業によって内容がまちまちですが、一般的な流れとして書いておきます。
- 開会の言葉
- 社長の挨拶
- 辞令交付
- 新入社員の代表挨拶
- 閉会の言葉
このような流れだそうです。この後に、役員の挨拶、自己紹介、写真撮影、オリエンテーションがあったりします。
10数年前のぼくも大阪で行われる入社式のために東京から前日に前乗りしたのを覚えています。
まぁまぁ大きな大企業でしたから、自社ビルの上階のほうの会議室のようなところで社長挨拶や写真撮影があったのを覚えています。
寝てはいけません。
遅刻してはいけません。
と言っていますがtwitterを見てみると、毎年このように大量のツワモノがいます。
就職活動中に聞いたデザイナーさんの答えが忘れられない
余談ですが、就職活動中に聞いた忘れられない話。
10年ぐらい前は大学生でした。
世の中的には就職氷河期を少し脱してきた頃ぐらい。
インターネット採用サイトを大手がやりはじめて、たくさんの企業にエントリーできるようになってきました。
ですが、エントリーはできても採用枠はごくわずか。
希望の企業に入社するというよりは、生活するために行けるところに行くというような世の中だったように記憶しています。
auの説明会にいった時のこと、当時auは デザインプロジェクトと言われる既存の携帯電話の概念を超えたおしゃれな携帯を作っていました。そこでデザイナーさんのお話を伺えるというので行ってきたのでした。
質問コーナーになりおそるおそる手をあげました。
「どんな瞬間にデザイナー冥利につきると感じますか?」
するとそのデザイナーさんはこう答えました。
「自分のイメージしていたシーンでイメージ通りの使われ方をされた時ですね。(黄色と黒色の携帯があったのですが)それは海外のスクールバスをイメージして作ったのですが、海外に行った時にそのバスに乗った子が、その携帯を使っていたんですね。あれは震えましたよ。イメージしていた光景がそのまま現実になっていたわけですから。」
その回答にいたく感動したことを覚えています。こういうところに感動するのってある種、企業向きじゃないような気がします。
ですがその時思ったのは、何もないところから生み出すのは難しいということ。逆にいえばイメージできるものを形にすることは楽しいということでした。残念ながらauは落ちたわけですが、今でもこの質問の回答は心に残っています。
就職活動って人の考えに触れる大事なイベントだったりもしますね。
こんなにいい話を聞けても、入りたいところに入れない。これが10年前の就職活動でした。
研修がはじまる
入社式が終わると、研修が始まります。
最初はオリエンテーションの一環として給与振込の銀行口座の開設であるとか労働組合の説明だとか、社内ルールだとか、たくさんのことを説明されます。大企業であればあるほど、組織の数も部署の数も多いので一日中長い話を聞くことになります。
その後、ようやく研修。研修といってもビジネスマナーや電話の受け方のようなものから、実務に即した研修まで様々です。
ちなみにぼくの場合は戸建て住宅メーカーでしたので
- 上座下座の概念
- 茶道
- 和室洋室のルール
- 図面のひきかた
- 商談の進め方
- 近所に飛び込み訪問してインタビューしてくる
- プレハブ住宅の模型の作り方
- 最低限の建築基準法
- etc
このようなことをやった記憶があります。入社式から数えて約三ヶ月。
大阪、滋賀、茨城と三府県で泊まり込みでやりました。その時に同じ部屋だったやつらとは嫌でも仲良くなりますね。
その後配属
三ヶ月が過ぎてようやく配属になりました。
東京のとある下町にある営業所。
全国からすればごくごく標準的な土地の大きさや建物の大きさで研修をうけていたのですが、東京ではこの研修内容がほとんど役にたたなかったのを今でも覚えています。土地のサイズは小さく、縦に縦に伸びる住宅。階段の位置の取り方で全ての部屋の間取りが大きく異なるのです。
ここから先は、配属先の上司次第で様々なカラーの社会人になっていきます。
ぼくが当時の上司に言われたのは
「普段は80%で動きなさい。でも必要な時に100%を必ず出すこと。」
100%という変えようのないMAXの状態。
だからこそ大切な時にこそ100%を出し切るために余裕を持たせようということですね。
これは人によっては怒る人もいるかもしれませんね。
「新人なんて常に100%で当たり前だ。いざという時に120%出す!それが成長だ!」
こんな考えの上司もいるわけです。
社会人は大変なのです。こんな上司が同じ営業所にいても仕事をしなくてはいけないわけですから。
色々と悩むことは多いけど、どう生きるかは自分次第
色々な考えの人が同じ会社で知恵を出し合って仕事をしています。
そして労働の対価として給料をもらっているのです。楽しいことばかりではありません。嫌なこともたくさん起こります。
色々な世代の色々の人達と会話をすると見えてくることが沢山あります。
やっぱりこの人にはかなわないなぁとか、この人みたいにはなりたくないなぁとか。
でもそれも勉強。楽しくするもつまらなくするも自分次第です。
仕事が全てとは思いませんが、幸せの形は人それぞれなので、自分が幸せに生きていける生き方を目指していってほしいなぁと思ったりします。
それでは。