こんにちは。暮らしっく不動産の徳留です。
ブログのネタを探しに国土地理院のサイトをのぞいてみたら、3/14の14:00発表で素晴らしい機能が追加されていました。
やっぱりすごい国土地理院
「地理院地図」で地形分類や災害情報を3D表示 ~3D表示できる情報が増えました~
http://www.gsi.go.jp/johofukyu/johofukyu60004.html
地理院地図は、国土地理院が整備する地形図、空中写真、地形分類、災害情報など、1,200以上の情報を見ることができるウェブ地図です。今回、これまでの地形図や空中写真にくわえ、地形分類や災害情報などその他の情報も3D表示にしてご覧いただけるようになりました。
ポイントとして重要なのは
色別標高図や土地条件図を3D表示にすることで、土地の起伏や成り立ちをわかりやすく見ることができます
ということ。言葉で書いてもなにやらさっぱりでしょうから、3Dデータを見てみましょう。
参考:国土地理院地図
http://maps.gsi.go.jp/#10/35.187839/139.123993/&base=std&ls=std|_ort&disp=11&lcd=_ort&vs=c1j0l0u0f0
まずは空中写真。
左上にある白い雪がかぶっている山は富士山です。
駿河湾、相模湾が見えますね。
大河ドラマ真田丸を見ているぼくにとってはワクワクするような地図です。
自分の土地を守るためには地形を知ることが大事なわけで、こういう衛星写真の地図を当時持っていたらあっというまに全国統一できそうな気がしてしまいます。
参考:国土地理院地理院地図
http://maps.gsi.go.jp/#5/35.362222/138.731389/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0l0u0f0
3Dデータを生成するところがあったので生成してみました。
おっ!なんか立体的になってきた。ということでマウスでぐるぐると動かしてみます。
参考:国土地理院地理院地図
http://maps.gsi.go.jp/#5/35.362222/138.731389/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0l0u0f0
高さ倍率1倍だと標高差がわかりづらかったので4.1倍にしてみました。
日本の山は険しいですね。
定石で言えば、平坦な道で攻め入るのが正しいのでしょうが、奇襲をかけるなら山越えですかね。
参考:国土地理院地理院地図
http://maps.gsi.go.jp/#5/35.362222/138.731389/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0l0u0f0
高さ倍率をもう少し強調して5.9倍にしてみました。
どこに城を築けばいいかを考えるにはいいですね(大河ドラマ脳になっています)
参考:国土地理院地理院地図
http://maps.gsi.go.jp/#5/35.362222/138.731389/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0l0u0f0
真ん中の白いものは東京ドームなんですが、文京区の起伏感もちゃんと再現されています。
高低差を強調するために9.9倍に設定。
水道橋あたりの標高が低いのが一目瞭然。
参考:国土地理院地理院地図
http://maps.gsi.go.jp/#5/35.362222/138.731389/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0l0u0f0
噴火で有名な桜島もこんな感じ。
陰影段彩図というモードで表示。
参考:国土地理院地理院地図
http://maps.gsi.go.jp/#5/35.362222/138.731389/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0l0u0f0
東京から北西方向を眺めた色別標高図。高さ方向の倍率9.9倍。
目的と情報量は?
このようなデータがいつ役にたつのか?と考えれば、真田丸を見るときでも信長の野望で越後攻めをする時でもなく、災害時に国土地理院が撮影した空中写真や土砂流出範囲の判読結果を3D表示にすることで、災害状況を直感的に把握することにあります。
国土交通省に置かれる特別の機関ですから、公共に有益な情報を出しているわけで、一通りデータをみてみましたが、その情報量はすごいです。さすが国家機関。
参考:国土地理院地理院地図
http://maps.gsi.go.jp/#5/35.362222/138.731389/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0l0u0f0
明治期の低湿地のデータも持っているようで、高田馬場の神田川の近辺は湿地であることがわかります。
参考:国土地理院地理院地図
http://maps.gsi.go.jp/#5/35.362222/138.731389/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0l0u0f0
5年前の東北地方太平洋沖地震の地殻変動量も立体地図と連動してみることができます。
あの地震で-3cmから+2cmの変動があったようです。あの一瞬で大地が数センチも変わるってすごいエネルギー量ですね。
個人的に思うのは
国土地理院は非営利団体なので難しいかもしれないのですが、これをgooglemapや業者用不動産ネットワークと連動してほしいなと思います。
土地の価格、高低差、地盤データを連動させればより視覚的で見やすいデータができると思うのです。
「あっ、ここの土地は水害が起きた時にはすごそうだ。それだから地価が安いのか。」
そういう気づきにもなるかもしれません。やっぱり安全な土地は高いとか。
データというのは連動させて意味があるというもの。
しかしながら国土地理院、素晴らしいです。(個人的には一日中みていても飽きないです。)
楽しい!みなさんもぜひ!
それでは。