こんにちは。暮らしっく不動産の徳留です。
以前に土地の高低差の記事があったのを覚えていますでしょうか?
坂の上と下ではこんなに違う物件探し | 高低差を考える
https://www.kurachic.jp/column/855/
様々なアプリやサイトを駆使して土地の高低差を考えてみたのですが、国土地理院のホームページを見ていたら、またもや面白いデータを見つけました。
以前はここは谷であるとか台地であるとかそういうレベルでしかわからなかったと思うのですが、今回は標高がわかるようになっていました。
国土交通省 国土地理院
http://www.gsi.go.jp/
ここの公式サイトの中にある地理院地図というものです。
標高を表示したいところを示して右クリックすると。。。。
(C)国土地理院 http://maps.gsi.go.jp/#18/35.713867/139.698973
左下に標高が表示されています。暮らしっく不動産のある場所は標高13.9mだということがわかります。
公式サイトによれば、多少の計測方法により多少の誤差はあるそうですがおおまかな標高を知ることができます。
国土地理院 本システムで得られる標高地について
http://maps.gsi.go.jp/development/demapi.pdf
色々な場所の標高
暮らしっく不動産のある場所は高田馬場3丁目の坂の下。
ここから早稲田通りに出るには急な坂を登る必要があります。
というわけで坂の上の標高も見てみましょう。
(C)国土地理院 http://maps.gsi.go.jp/#17/35.712105/139.698876
同じく左下の数値を見てください。
22.7mと書いてあります。実に8.8mの差があります。
実際の写真で見ても、こんな坂ですね。そして坂の上から見た時に3Fの窓ぐらいの高さなので、8.8mの差というのはけっこうあっているんじゃないかなと思います。
ついでなので色々な場所の標高を見てみます。
なにかと人気の吉祥寺。
ここの駅前の標高は。。。。
(C)国土地理院 http://maps.gsi.go.jp/#16/35.703441/139.578767
55.2mです。高田馬場なんかよりずっと標高が高いです。
東京は西に行くにつれて台地が多くなっていきますから、標高がどんどん高くなっていきます。
それが数字として証明されていますね。
(C)国土地理院 http://maps.gsi.go.jp/#16/35.699381/139.480469
続いてもっと西に行って国分寺駅前。
73.1mという数字がでました。だいぶ標高高いですね。
(C)国土地理院 http://maps.gsi.go.jp/#16/35.653975/139.338591
八王子駅前です。112.3mここに来て100mを越えてきました。さすがです。
(C)国土地理院 http://www1.gsi.go.jp/geowww/Laser_HP/image/tokyotokubu_all.jpg
以前にもご紹介したのですが、高低差を色付きで表示したものです。ブルーに近ければ近いほど標高が低いということです。
せっかくなのでブルーが濃いところも測ってみましょう。
(C)国土地理院 http://maps.gsi.go.jp/#16/35.679793/139.834929
江東区北砂付近。標高-3m
マイナス?マイナス3m?
と思った方も多いはず。標高でマイナスとはどういう意味なのか。
海抜◯◯mと標高◯◯m
よく海沿いの看板などでみかける海抜◯◯mという表示。海抜と標高の違いはなんでしょう?
調べていくと次のことがわかりました。
海抜 近くの港湾の平均海面の高さを基準にしていることが多いようです。
標高 東京湾の海面の高さを0mとして計算したもの。
ですが、海面の高さは波がゆらゆらしているので安定していません。
そこで日本水準原点というものを国会前に設置してそれを基準にしているようです。
ちなみにこれは海面から24.3900mという高さだそうです。
日本水準原点
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E6%B0%B4%E6%BA%96%E5%8E%9F%E7%82%B9
マイナス◯◯m
ということは先ほどの北砂付近ででてきた-3mという数字。
東京湾の水面より3mほど低い土地ということがわかるのです。
それじゃー、津波がきたら困るじゃないか!という声が聞こえてきそうですが、江東区も対策をとっています。
江東区における津波の影響について
http://www.bosai-koto.lg.jp/kotoHP/guide_7068_7085.htm
津波の高さをシミュレートして護岸の高さを出しているのと、災害時には津波の流入を防ぐために水門をしめると書かれています。
ですが、一番上にもっと大事なことが書かれています。
江東区においては、堤防や防潮堤を越えるほどの大きな津波に襲われる可能性は極めて低いと考えられます。 ただし、万が一の事態に備え、強い揺れや、弱くても長い揺れの地震に遭遇した場合や、東京湾内湾に大津波警報・津波警報が発表された場合は、 直ちに沿岸部や河川から離れ、内陸部や堅牢な建物(公共施設や一時避難施設(※))の3階以上の可能な限り上階へ避難するようお願いします。
※江東区における津波の影響について http://www.bosai-koto.lg.jp/kotoHP/guide_7068_7085.htm
"3F以上の可能な限り上階へ避難するようお願いします。"というところがポイントかと思います。
3Fの床の高さを考えると6mぐらいの位置になるかと思うのですが、6m以上の可能な限り上へ避難してくださいと書いています。わざわざこういう記述をしているということが標高が低いということをきちんと理解してのお達しなのだなぁと思うのです。(なので区からのお知らせはきちんと目を通しましょう)
さいごに
国土交通省のサイトや区のサイトは引越しか税金関連で困った時しか見ないという人も多いかもしれません。
しかし、さすが国。きちんとした測量データや調査結果をきちんとインターネットに掲載しているんですね。
いざという時のために知識を持っておくことは大切です。
部屋選びとは直接関係がありませんが、雑学として知っておくといいですね。
それでは!