こんにちは。暮らしっく不動産の寒がり暑がりスタッフの徳留です。
少し前に、ここのコラムで寒がりなので暖房をガンガンつけていたら一人暮らしなのに電気代が大変になったという話を書きました。
冬の電気代を計算
https://www.kurachic.jp/column/Diary/20160124180007.html
電気代が上がるのはよくわかっているのですが、どうしても寒いのには耐えられないので様々な暖房器具を駆使しているのですが、スタッフの門伝と話していたところ「えっ、うち?あぁ、床暖房ついてるよ。」
という高級発言が飛び出しました。床暖房いいですよね。末端冷え性のぼくが一番ほしいものです。
あの上で昼寝した時の心地よさといったらもう天国です。
イメージでいうと賃貸というよりは売買よりの設備だと思うのですが、賃貸にもないわけではありません。
というわけで、東京23区で床暖房有りの物件数を調べてみました。
床暖房有りの物件数
条件
- 区ごと
- 1R、1K、1DK、1LK、1LDK
- 床暖房有り
いつものように国土交通省が運営しているレインズという不動産検索サイトを使って調べます。
2/11現在の物件数です。
区名 |
床暖房有りの物件数 |
千代田区 |
34 |
中央区 |
135 |
足立区 |
35 |
荒川区 |
17 |
板橋区 |
14 |
江戸川区 |
15 |
大田区 |
43 |
葛飾区 |
7 |
北区 |
42 |
江東区 |
46 |
品川区 |
114 |
渋谷区 |
148 |
新宿区 |
455 |
杉並区 |
63 |
墨田区 |
33 |
世田谷区 |
149 |
台東区 |
21 |
豊島区 |
49 |
中野区 |
77 |
練馬区 |
32 |
文京区 |
37 |
港区 |
254 |
目黒区 |
72 |
※2/11現在 国土交通省のレインズのデータをもとに暮らしっく不動産で編集したもの
一覧が出たのでこれを棒グラフ化してみます。
圧倒的に新宿区が多いです。455件!そして港区、世田谷区、中央区と続きます。
基本的には分譲系についている施設です。家賃とのからみはあるのでしょうか?
データをとってみます。
23区の家賃の平均相場
23区の1R,1K,1SK,1DK,1LK,1SDK,1SLK,1LDKの家賃の平均家賃をまずは見てみます。
区名 |
平均家賃(円) |
千代田区 |
135,000 |
中央区 |
130,000 |
足立区 |
71,000 |
荒川区 |
83,000 |
板橋区 |
75,000 |
江戸川区 |
71,000 |
大田区 |
84,000 |
葛飾区 |
67,000 |
北区 |
81,000 |
江東区 |
95,000 |
品川区 |
103,000 |
渋谷区 |
128,000 |
新宿区 |
104,000 |
杉並区 |
80,000 |
墨田区 |
92,000 |
世田谷区 |
88,000 |
台東区 |
104,000 |
豊島区 |
87,000 |
中野区 |
82,000 |
練馬区 |
74,000 |
文京区 |
100,000 |
港区 |
149,000 |
目黒区 |
107,000 |
※2015年1月から12月のデータ ATBB、レインズのデータをもとに暮らしっく不動産独自で編集したもの
まずはグラフ化してみました。
港区は頭一つ抜けてますね。
このデータと床暖房有りの物件のデータと合わせてみます。
23区の家賃相場と床暖房有りの物件数の関係
はっきりとした根拠はありませんが、家賃相場が高いところには床暖房がついている傾向が若干ですがありますね。それにしても新宿の多さは謎です。家賃が高いのは土地の相場の問題であることが多いですが、こういう設備による付加価値をつけて高級なものはより高級にする傾向があるように思います。
それなりの設備にはそれなりの家に住まないとついてこないということです。
床暖房の施工
この写真は床暖房を施工している時の写真です。
以前に床の施工方法について記事の中で少しだけ解説したのを覚えていますでしょうか?
賃貸物件の騒音問題。部屋選びは構造でなく、設計!
https://www.kurachic.jp/column/chintai/20160125163959.html
この記事の中に出てくる、ケイカル材の上に床暖房のプレートを敷きます。
そしてその上から床暖房対応のフローリング材を敷いていくのです。多くは中のパイプに水が入っていて、それをガスや電気で温めて循環させることにより温水が床を温める構造のものが多いです。
重たいものをのせたり乱暴に扱うとすぐに壊れて(破れて)しまうものなので、現場ではけっこう神経の使う部品の一つでした。フローリングの板を敷くとそんな心配もあまりしなくていいのですが、それまでがけっこう神経使います。
フローリング材を敷き詰めると、どこに床暖房が入っているのかはわかりません。入っているところと入っていないところの床の高さを合わせるのも職人の腕の見せ所です。
さいごに
ルーフバルコニーの記事とともに、今回も少し高級物件よりの内容にしてみました。
賃貸といえどお金を考えなければ、物件としては床暖房のものも賃貸であるということが判明しました。
新宿区だけ多くの床暖房物件があったのは謎ですが、探し求めている人がいたとしたら新宿区で探してみるとわりと見つかるかもしれません。
とにもかくにもこの寒い時期が早く過ぎないかなぁと、椿と梅の木を見て思うのでした。
それでは!!