こんにちは暮らしっく不動産の門伝です。
「将来家を買うために貯金をしよう!」よく聞く言葉です。
「貯金すればいいのはわかるけど、貯金で得をするのかイマイチわからない」なんてあまり納得できずに渋々貯金をしている人がほとんどだと思います。
今回は「貯金が住宅資金になる時に、実際どのくらい効果を生むのか?」というところを数字を見ながら解説していきたいと思います。
100万円の貯金で18万円減の効果
例えば家を買うことになって、3,000万円住宅ローンで借りると想定してみましょう。
この時100万円の貯金があれば、2,900万円の借入で済みます。
この100万円がどのくらい効果を生むのか数字でみてみましょう。
計算は、35年ローン 金利1%(固定)と仮定しての数字になります。
借入金額 |
返済総額 |
3,000万円 |
35,567,770円 |
2,900万円 |
34,382,040円 |
差額 |
185,730円 |
約18万円の違いが出ます。
100万円持ってるだけで、18万円安く買えたことになります。
これが500万円の貯金があればどうでしょうか。
借入金額 |
返済総額 |
3,000万円 |
35,567,770円 |
2,500万円 |
29,639,820円 |
差額 |
927,950円 |
約93万円の差額となります。
3000万円と考えると3%です。
100万円が118万円、500万円だと593万円にお金が化けることになります。
貯金の大切さが少し分かっていただけるかと思います。
頭金なしでも借りれるから大丈夫?
「頭金なしで買える!」なんていう広告をときどき目にすると思いますが、これはちょっと注意が必要です。
銀行によっては頭金ゼロでも動いてくれますが、金利が大きく違います。
平成28年2月の資金お受取分の金利水準
融資率 |
取扱金融機関の提供する 金利で最も多い金利 |
|
返済期間: 21年以上35年以下 |
9割以下 |
1.480% |
9割超 |
1.920% |
出典:住宅金融支援機構フラット35 HPより
これは住宅金融支援機構フラット35のホームページにある金利の説明ですが、融資率9割で金利が分かれています。
融資率とは、借入額住宅購入価格 です。
3,000万円物件で考えると,2,700万円が融資率割のラインになります。
金利 |
返済総額 |
1.48% |
38,455,620円 |
1.92% |
41,223,420円 |
差額 |
2,767,800円 |
単純に3,000万で計算し比較すると、276万円の差額が出ます。
頭金がなくても確かに買うことはできますが、余分に276万円も払うことになります。
約10%のアップ。
頭金がないことで、10%余分に高く買うことになってしまいます。
頭金なしとありの比較
では地道に頭金を貯めた人とそうでない人の比較です。
貯金 |
借入額 |
金利 |
返済総額 |
月々の支払い |
300万円 |
2,700万円 |
1.48% |
34,610,100円 |
82,405円 |
なし |
3,000万円 |
1.92% |
41,223,420円 |
98,151円 |
差額 |
6,613,320円 |
15,746円 |
返済総額は300万円の貯金からの差額があるので、単純比較はできませんが、単純に貯金分の300万円引いたとしても、その差額は360万円となります。
300万円の貯金が、660万円もの効果を生むとも考えられます。
また月々の支払いでも差額は15,000円もあります。
一年で18万円。 どこか海外旅行にでも行ける金額ですね。
貯金は今からでも遅くない!
貯金の効果がどのようになっていくか、少しは見えるようになったと思います。
「でも今からそんな金額貯められそうにない...」と諦めることはありません。 何百万円という金額まで届かなくても、しっかりと確実に貯金の効果は出てきます。
今からでも遅くはないのです。
ライフプランの見直しで貯金の金額も大きく変わってきます。
家を買おうと考えている人は、今すぐ積極的に貯金をはじめてはいかがでしょうか。
それでは今日はこのあたりで。